MUKU-DATA クラロウォルナット ローテーブルの脚検討 木材倉庫にて

先週末、クラロ輪切りローテーブルとインドローズカウンターの脚の最終確認を木材倉庫にて行った。
今回はいづれも「木の脚」というご要望なのでお付き合いのある木工屋さん、中でも無垢材加工が得意なところ(というか、無垢材以外の貼りものフラッシュ等の加工ができない)へお願いすることにした。
木工所と一口に言っても、家具が得意なところ、建具が得意なところ、貼り物は上手いけど無垢材だと少し苦手・・なところなどそれぞれに得手不得手がある。
これは材木屋も同じ、一口に材木屋と言ってもそれぞれ・・である。

お客様より「木の脚」という依頼を受けて、
今回は相当あれこれと考えた。昨年末からの依頼だったので暫くは頭の中で・・
そして紙にスケッチしながら、思考を整理する。
SNS上の海外の家具写真を参考にしたり、・・となかなか形がまとまらない。
お客様はそれほど、それ以上を求めている訳ではなく、何となくこちらの提案に対して、こうしてみては深掘りを数回程度
最終的な形が決まったのは数週間前のこれで作りますよと決めなきゃいけないプレゼン当日の朝。。
これだ!って急に降りてきた。

週末の土曜日は木材倉庫で実際に使う材を見ながら、脚を製作いただく木工所さんとお客さんと現物を前にして微調整をしつつ加工内容を確認、決定した。
これイケるかもなぁ・・と三者三様のそれぞれの立場で感じていたかと思う。
如何せん、今まで作った事のない形、定番や現物がある訳ではないので
新たに作る形には常に失敗のリスクが付きまとう。

この日、木材倉庫にて打合せをしつつ、客観的に倉庫にいらっしゃるお客さんなどを眺めていた。
自邸を建築し、そこに置く一枚板をDIYでサンダー掛けしている建築家・・
新築を計画していてこれから工務店さんと住まいづくりが始まるが、どうしても一枚板カウンターやテーブルが置きたくて一枚板ってどんな感じなんだろう・・とスタッフと相談しているお客さん
林業をやっている若い方で根曲がり杉を製材し保管していたものを引取りに来た方・・
山の木のこととその経済学を研究している学生さん・・
あとで知ったがその学生さんがツイートで
「木材が木材でなくなる。アートの世界。」と木材倉庫の写真が投稿されていた。(何だか嬉しいなぁ・・)
木に関わる色んな人たちがそれぞれ自由に木に触れている姿は
客観的に見ていて、実際に木を見て触れて考えてもらえるリアルな場として
ここ木材倉庫も少しは役に立っている・・?かもなぁ・・
で、あればいいなぁ・・と思いました。