MUKU-DATA クラロウォルナット輪切り一枚板 瘤杢

何度か木材倉庫に足を運んでいただき、
天板として使う一枚板が決まり、今度は脚部分をどうしましょう・・かと
課題として宿題をいただき、数週間が経過する。
日常的に日々の仕事をしながら、頭の片隅に置いたこの宿題のことを時々考えては、
またゼロに戻し、また考え、別な角度から検討したりする。
まだ形にはなっていないから、お客さんからすれば何もやっていないように見えるし、
まだ図面など実際に書いていないので、書くことで気づくこともあったりする。
昨日そんな事を思いながら、久々に日曜日の朝ゆっくりした時間を過ごしながら
今日の午後はその時間に当てようと考えていた矢先に、
そのお客さんから電話が入る。
(いつも一歩遅い。。。 これは商売的にプロの目線からみれば失格だろう。。
タイミングが良いと言えば良過ぎるほど、気持ちは伝わるのか・・?
しかし、まだ何も形にはしてはいないが・・)
という事で、ではと考えを聞いていただき、
一緒に考えることにして木材倉庫へご足労いただいた。
リアルなその物を前に、これどうですかねぇ・・と考えていたことをお伝えする。
基本、私は自分の手を動かして作れる訳ではないので、
お客様の考えを作り手に伝え、コストを含めて全体のご要望を反映させまとめる役割。
まずは自分の考えAを使えると、A+αとなったり、まったく違ったBになる事もある。
それだとこういった問題がありそうですねぇ・・とか
凄く良いけど、コスト的にその部分のその金額かけても大丈夫でしょうか・・・とか
これは新築での材の選択、リフォーム現場での床材選定やカウンター材なども含め、
いつもそんな感じ。
なるべくお客さんの望む方向へ近づけていく作業。
お互いに考えがでなくなると雑談、
あそこのお店の内装は・・とか、お酒の話とか・・ 昨日はそんな感じ
他愛もない話の中で、急に
本題の、ではこうしてみてはどうだろう・・?とお互いが納得していい方向への向かう事も多い。
何かが降りてくる感じ・・
昨日は一歩前進した。
リアルに使う材を実際に見る、その材を前にして、想像して見立ててみる、
個性豊かな一枚一枚違った材木に関しては「リアル」はとても重要かと思っている。
こんな作業を少しづつ繰り返して、
お客さんのイメージに近づけていくのですが、
あっという間に1か月、2か月と過ぎていく。
時間には限りがあると痛切に思ったり。。。。
お客さんが帰られた後、一人静かに倉庫内を物色。
一部ほんの少しだけ艶っぽい色合いが入った方が、
より天板が映えるのではなかろうか・・・とか
想像する。見立ててみる。
これよりこっちの方がもっといいのでは・・と壊して、
また組み立てる。
考える事は製作費が発生するわけでもないので、自分なりに何度も考え直してみる。
気持ちがのらないとできない作業でもあるが、
基本的には木は全部好きなので、木の事であれば
どう活かして、どう見せるか・・は飽きることなく続けられているんだと思う。

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