MUKU-DATA  樟 丸太 賃挽き  4 / 25製材

昨日、持込みされた樟の丸太を製材した。
樟は何度か製材した事があったかとは思うが、製材に立ち会ったのははじめてだったような・・・
なんと言ってもあの独特な香りが凄い。。
マスクはしているが香りは工場中に広がり、目が痛くなるほどの香り。。
樟の香りは桧系とは違った香りだが、
好きになるとやみつきになる人も居て、定期的に嗅がないと・・・って方もいて
中毒性みたいなものがあるのかなぁ・・と思ったりする。
そういう自分も、今これを書きながら、
あの独特な香りを嗅ぎたいという要求が少し湧いてくる。

樟は皆さんご承知の通り、防虫効果のある樟脳の原料にもなっているが、
樟だから、虫に強いと言われているし、そう認識している方も多いのですが
実際樟の一枚板を扱い様子を見ていると辺材付近には細かなピンホールがある板もあるし、小さな虫に食われている事が多い。
この丸太も製材した辺材部の端材の樹皮を剥がすと、小さなピンホールが
数カ所あることを確認した。やっぱり食われてるといった感じ。。

虫はほぼ全ての樹種に入っている事が多いし、樹皮と辺材付近に何らかの虫の形跡を見て取れる。
あんな強烈な香り成分を持った樟にも入っているんだから
虫には嗅覚はないのだろうか・・?

どの木も虫たちにとっては居心地のい住み家・・ なんだろうね。。