MUKU-DATA   小割用テーブル   新発田屋にて

製材機には丸太など大きな木を製材する大割用のバンドソーと
比較的小さい材料を製材する小割用バンドソー(材木屋が使用しているものは通称:テーブルという)
という上の写真のような機械があります。
帯鋸(おびのこ)は以前はそれぞれの材木屋が自ら目立て(よく切れるように鋸を研ぐ)をしていましたが、
現在はその目立て作業は専門業者さんに依頼している事がほとんどです。
帯ノコの刃にステライト加工を行います。 参考 ステライト加工:益田技研様
挽き肌が滑らかなほど次の加工の万能機、超仕上げ加工へとスムーズに無駄なく作業が行えますから、
製材時の挽き肌という点で材木屋は気を使ってきました。
今の帯ノコの目立て(研磨屋、目立て屋、研ぎ屋などといいます)ではステライト加工が主流です。

今回、少しだけ帯のこ目を残した感じで仕上げたいという事で、
帯ノコの刃を(上写真右)少し曲げて製材を試みました。
刃が曲がっているのが分かるでしょうか?

いかに挽き肌を平準で滑らかな状態で次に渡すかが課題のなか、
長年製材を担当している製材工の斉藤さんには怪訝な顔をされました・・・

この曲げた刃先で製材をしたのが下の写真です。

 MUKU-DATA  ホワイトアッシュ材  左:通常製材  中、右:帯ノコの刃先を曲げて製材

ちょっとやり過ぎました・・・(笑)

でもこの板の表情は、また何かの部材として活用できそうですよね。
ここで思ったのは、
少しだけ帯ノコ目を残した板の良い表情を出すのは

☆製材速度を変えてノコ目の入る間隔を少しづつズラす。
☆刃先の折り方加減の微妙な調整 センス。

という事かと思いました。

小さい材木屋だからこそできる事かもですね・・

この板の表情、
何かに活用できそうですかね?

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