MUKU-DATA  樅(もみ) 3m 450~600 厚盤製材  乾燥12年もの  SOLD OUT 2018 5/11

乾いたモミの木の厚盤を製材しました。
先日、倉庫整理をしていた際に奥にあったもので、
そーいえば、あそこに使っていただくのが一番いい!絶対いい!と思い
手前に出しておいた厚盤、乾燥12年が経過したものです。
巾の広い600mmほどのものはカウンター用としてt48mmほどに製材、
3枚取ろうと思っていましたが、一部芯が絡むので芯を外して堅く2枚取り、
芯が絡む部分は薄くなり、センターから半分にして薄めの耳付板の棚板か何かに。。
もう一本の巾450mmほどの厚盤(t120mm)は
反りを落としてt約55mm2枚、
工務店さんの見立てで、玄関の式台兼上り框として
耳付で少し曲線を残して取り付けるというイメージです。
そんな感じもいいなぁ・・と思います。
常にこの部材はどう使う?と想像する事、
それぞれの木の特性を掴んでおく事、
無垢材を上手く設え使いこなす為のコツかと思います。
想像力、もっと自由に。。です。
ここ数日、花梨造作を挽いていたので大鋸屑は辺り一面「赤」だったのですが
今度は樅で「白」一色です。
どちらもカラカラでしたのでオガが舞う舞う。
行くべきところに行き、
ピタリと当てはまる場所があって長く出番を待ちわびていたこのモミの木にとっても
良かったです。
適材適所、これからは人を迎え入れる玄関の顔として、
家族が集う温もりのキッチンカウンターとして
その役割を果たしていくのでしょうね。
12年、眠っていたので埃まみれで表面は真っ黒です。
乾燥過程で暴れた反りを落とす。
木裏から
木表、スリスリ
白い樅の肌が出てきました。
どんな木でもどんなに汚れていても木は一旦、軽く削れば本来の木肌が
表れてきます。
古い物、長く置かれていた木ほど乾いていて価値があると言えます。
決して不要になった木を廃棄処分しないように。。
樅といえばクリスマスツリー、確か御柱祭の御柱も樅だったかと
蒲鉾のあの白い板も今でも樅?外国産?
柔らかい木というイメージなんだけど、
製材直後に帯鋸目の跡が・・・
鋸の目立てが悪かったのか?一度帯鋸を取り替えて
また一摺りして帯鋸目の跡が・・
乾き過ぎているせいか?冬目は堅いのでしょうか?
長く眠っていた厚盤から
材に生まれ変わろうとする瞬間です。
末永く、お元気で。。。。

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