MUKU-DATA  左から 御蔵島桑  小笠原桑  作州桑

『桑』
地域的なものなのか、業種(建築資材中心)からなのか、
あまり馴染みのない、(時々床柱で地桑はあったが)
また過去大工さんに要望される事もなかった材だったのですが、
ここ最近、いろんな方々のお付き合い、ご縁の中で、
桑を手に取って眺められる機会が増えてきました。

手元のいただいた資料によると
まず、地桑と島桑に分類されてあります。

A:地桑
1:関東近在、秩父、群馬、栃木、福島等
2:関西、島根、日向等
3:北海道
4:朝鮮半島、中国

B:島桑
1:伊豆七島 小笠原
a:新島、式根島
b:神津島
c:三宅島
d:御蔵島
e:八丈島
f:小笠原

2:九州
a:八重山等
b:中之島

上記写真に関して言えば、手元資料によると

※御蔵島桑
野生桑樹の代表で杢目木味ともに最良。
種としては伊豆諸島固有の「ハチジョウグワ」と言われる。
胡麻斑と呼ばれる黒い斑点が特徴。

実際に観察すると確かに黒い筋が見られます。

※小笠原桑
「オガサワラグワ」と呼ばれる固有種。

他の桑とは木の繊維が違って見えますので、別の固有種というのは確認できます。

※作州桑
これは地桑の関西・島根・日向に分類されるのでしょうが、
色味が良く杢も太く変化があるとあります。

美作国の桑は木曾檜や秋田杉のように産地が頭にくるブランドなのでしょうか・・

木を通じて、周りの方々から、多くの事を教えていただけます。
ありがたい事です。

美の壺 ➡ File 53  江戸指し物

木の繊維が、光の当たり具合によって、
陽炎(かげろう)がずーっと出てきて、
揺らめくような、
けばけばしい物じゃなくて、
中から にじ み出るような。
そういった面が桑の魅力だと思いますね。
(正宗一明さん)

まさにそうかと。。

御蔵島桑

小笠原桑

作州桑

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