■ MUKU-DATA 材種不明 天然乾燥材
渋い色してるし、雰囲気のある一枚なんですよねぇ。。
工務店さんの先代の頃からある板らしく譲ってもらったのですが
工務店さんも私自身も材種がわからないんですよね・・・
佇まいからすると日本人ぽくみえるんだけど・・
そういった一枚から放たれる空気感で
なんとなく、これは日本、こっちは海外って感覚的に感じるんですよね。。
材種がわからない木は売り難い。。その通りなんだけども・・
一部色抜けしている部分があることや、右上の樹皮部分の様子から
神代木の特徴を持っている。
部分的に出ている黒い金筋は、桑材の特徴でもあるよね。。
でも桑ってこんなだっけ・・・?
色はもっちょっと明るいよね・・、いや、古い桑はこんな色してるよね。。
神代桑って事はないよね?
なんだろうなぁ・・・
まぁそれはひとまず置いといて、
この板、凄く雰囲気ある一枚だと思っていつも眺めている。
どこかに使いたいな・・ どこが一番映えるだろう・・?
いつもそんな感じで一枚、一本と眺めている。
シミュレーション、トレーニングだよね。
材木屋の癖、というか。。
自分だったらこの渋さのオーラを放っているこの一枚は
和テイストの室内のどこかに取り付けたい。
敷き込み床(床の間)もありだし、
飾り棚の棚板なんかにも良いかと思う。
和は和でも純和風というよりは崩した和、傾いた和というか・・
何故って、地味で渋さがあるから。
そこに置いたものが映えそうで。。。
メインは飾る物、陶磁器、花器、香炉、何でもいいよね
それを引き立てる脇役がそこに敷かれた板
板が目立ってはいけない、あくまでも地味であって欲しい。
地味は地味でも、ある程度の格や佇まいは大切かと思っている。
表は良いけど、裏地は・・・では、なんだか表っ面だけで興醒めしてしまう。
そんな感じの名脇役の板や柱って
探すとありそうでないんだよね。。
それっぽいものはどこか作為を感じて、軽々しく見えてくる。
そのままの姿、隠さずに堂々と、静かにそこにある。
あなたの出番は、まだ先のようです。
材種不明 天然乾燥材 1730 500~590 t48mm