MUKU-DATA  ミレシア(紫鉄刀木) 1600x800x60mm

ウェンジとして市場に並び、
疑いもなくウェンジと思い数年倉庫で乾燥させていたもの。
木口から少し割れがあったので蝶チギリを検討。
黒く重いクールなウェンジに、さて今回は何色の蝶チギリを打ち込んだらいいものか?
とチギリに使うサンプルや端材を見ていた時、
加工所から電話、削ったら白くなったんだけど・・と。
ん?
過去ウェンジは何枚も見たし加工したが白くなったことはない。
脱色して色付けしてた?
もしかして乾きの甘いウェンジって白くなる?
そーいや、先日ムラサキタガヤの床柱を割ったけど部分的に白くなったが、
もしかしてムラサキタガヤ?
ムラサキタガヤで巾広って見た事ないしあるの?
など思いながら加工所へチギリを持参し確認してきた。
これは先日のムラサキタガヤの床柱を製材した時と同じ感じ
その時は数分で色が戻ってきたが、
今回のこれは倉庫が暗いのか、昨日は曇りがちで紫外線も少なかったせいなのか、
数時間経過しているが、まだまだらに白い部分が残っていた。
(今日、どうなっているのやら・・)
この手の材、昨夜帰ってから少し整理してみた。
ムラサキタガヤサン(学名:Millettia pendula)  タイ、ミャンマー
ウェンジ     (学名:Millettia laurentii)  アフリカ中央部(ザイール、カメルーン)
パンガパンガ   (学名:Millettia stuhimannii) アフリカ東南部(タンザニアなど)
鉄刀木      (学名:Cassia siamea)   東南アジア、インド西岸地域
全てマメ科 広葉樹(散孔材)
※参考文献:木材加工面がわかる樹種辞典(誠文堂新光社)
※参考ウェブサイト:木材図鑑
トラックに積み込む際、
あぁ・・ウェンジはやはり重いなぁ・・と思いつつ
何だかどうも色合いが紫っぽくみえるなぁ・・とは思ってはいたが、
どうやらこれは紫鉄刀木で確定してもいいようだ。
このまま部分的に白く抜けたままの状態でも
使い込まれたジーンズのようでそれはそれで面白い。
(色が戻らない方がいいかもなぁ・・と思ったり)
真っ黒なウェンジには、今回は黄色のボコテを蝶チギリとしてほぼ決めてはいたが、
念のため、縞黒檀、本紫檀も持参していたが、
どれもこの表情には何となく合わず、
今回は白のメープルを使ってみることにした。
意外と蝶チギリの色合い、木目は重要。
もし、色が戻ってきて全体に紫がかった黒に変わってきて
白のチギリがイケてなければ入れ直そうとは思っている。
ムラサキタガヤ(ミレシア)の巾広ってあんまり見ないですよね?
(私は初めて目にした)
追記:8/20
今日、銘木屋さんの社長が来られ、
ムラサキタガヤの500~600mm巾は見た事があるが、
800など巾広は見たことないからウェンジじゃないか?
と言われていた。
ウェンジは削ると白くなる材もあるのでしょうか?
どなたかこの手の材に詳しい方がいれば教えてください。
(✉ suzuki@solid-s.jp まで)
持参した蝶チギリ用の部材
上:本紫檀、左:ボコテ、右:縞黒檀
追記:8/21
色が戻る事を想定すると、白のメープル蝶チギリだと
なんとなくカチっとし過ぎてるかもなぁ・・と
シャム柿に変更することにして端材を届けてきた。
その際、やっぱり少しづつ色が戻ってきていた。
脱色したような白い部分が、少しづつ濃くなっている事を確認

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