MUKU-DATA  クラロウォルナット
市場に並ぶ一枚板はここ最近は樹皮部分の皮を取ってあるものも多くなり、
また、割れないように割れ止め材や蝋を上下木口、板目部分に塗ってあるのですが、
出材する業者の方々は何百枚と製材してこの作業をする訳ですから
どうしても細かい所まで手間暇をかけられないのでしょう。
市場から届いた材は、桟積みして天乾させる前に、
一枚一枚、皮の状態や割れの状態など確認して、
再度、樹皮を剥がし、割れ止めを施します。
樹皮を良く取らないと白太部分は直ぐに虫にやられてしまいますし、
割れ止めの効果はどれほどかは疑問ですが、
塗らないよりもやはり塗っていた方がまだ割れ難いでしょう。
この作業は地味でコツコツと時間を要してしまい
延々と続き、なかなか片付けらず現在倉庫内が散らかった状態です。
特に、今回クラロ瘤を丸太から製材したものに関してですが、
皆さん、全面に割れ止めを施しているのを目にしますが、
果たしてそれがいいのかどうか?
コブコブ部分の皮剥がしの前に割れが大きくなるといけないので
まずは、芯部分に割れ止め、樹皮周辺から部分的に亀裂が見られましたので
周辺部分を円を描くようにひとまず塗りました。
全面塗りしたら割れは少ないのでしょうが、
果たして乾くのかどうか?
知りあいの銘木商はまずは水中乾燥させると以降割れ難くなると
言っていますが、そこまではやらず、
まずはこれで様子を見ながら必要に応じて処置しようと思っています。
このクラロの瘤の皮剥きが大変時間を要し、
打合せの合間の隙間を使いながらしばらく地道な作業が続きそうです。
でもパッと終わらせて桟入れして仕舞うよりは、
材の状態を良く観察できるので、いいのかと思っています。
木は手をかけること、可愛がってあがること、良く見ることで
それ相応に応えてくれるものと思っています。
手間のかかる地道な作業です。
好きじゃなきゃやってやれない、
なんたって「木」ですから。。。
瘤は割れるといけないので先に割れ止めを施しました。
これから延々と地道な皮取り作業が続きます。
触り始めたら、すぐに日が暮れてしまいます。
皮を取りつつ再度割れ止めを施して、整理がついたら寸法等UPしようと思います。
いづれお客様の家のカウンターになり、
みなさんに愛でられつつ癒してあげれるようになってね
と想いつつ。。

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