MUKU-DATA  椹(サワラ)4000 120×12mm 本実突付け 

杉と桧の中間みたいな色合いで、香りはヒノキ科ヒノキ属なのですが、
桧のような強めの香りはなく、鼻を近づけると桧系の香りが仄かに感じる程度の香りです。
香りは少ないのですが、
写真のように長く梱包されていた材は、樹脂?樹液のような染みが出てきます。
これは桧も同様で、例えばフローリング材など梱包され長く保管された桧は
樹液のようなものが出ている事が多いです。
ですので、問屋さんでの在庫は回転率の早めの節のあるリーズナブルなフローリングは在庫をしていますが、
節の少ない役物(上小~無節)になると最近ではあまりに見かけなくなりました。
役物の場合、必要数を注文する注生産の形が多くなりました。
(ヒノキ類で梱包して重ねている場合に出てくるヤニですが、
松脂と違い、貼った後に染み出てきたという話は今のところ自身の経験上はありません。空気に触れる事で蒸発するのか?表面が乾いていると出てこないのか・・・といった感じです)

脂(ヤニ)というと松脂、、米松のあのネバネバしたしつこいヤニを思い浮かべますし、
杉でも丸太を覆う樹皮に付いているヤニは、松脂同様に結構しぶといです。

今回の椹のヤニに関しては、梱包をバラシて状態を確認しましたが比較的サラサラ、、、というか見た目とは違い殆どべたべた感はなかったです。
桧や椹の特性を知る材木屋や大工さんなどは、
これらは当たり前の事として受け入れる事ができるのですが
気になる場合は、一旦表面を施工前に超仕上げ加工機で削るか、
無水エタノール等で拭き取るとある程度は除去できるみたいです。

今回の施工場所は、裏の通路で目立たない場所で
何を貼ってもいいとの事でしたので
このままの状態で施工させていただきました。
(べニア下地にカーペット敷き → カーペットを剥がしてから下地をある程度直してその上に施工、一応、この椹はt12mmで羽目板用を想定して作られたものかと思いますが、ドアや敷居の都合上 15mmではなく12mmが良かった事、
本実の突き付け加工がされていたので床に応用したという具合です)