MUKU-DATA 欅の丸柱と塗料が剥がれた扉

今朝、早めに目覚め木の事を思っていたらふと「深化」という言葉が降りてきた。
「経年・・深化・・」『経年深化』
経年変化、経年劣化という言葉があるが、、
昨日、菩提寺の裏廊下の補修工事を行う際に、築云百年で随所に見られる材木を見ながら木って何百年経っても環境が良ければ持つし
風雨に曝された場所は浮造りがかかったように冬目の年輪が浮き立つし
なんですかぁ!この塗装の剥がれた絵画のような色合いは!!と見入ってしまった。
下塗りされた扉に金色を塗っていたのか?金箔が剥がれた跡なのか?
年月と共に劣化した現在の模様は、新品、新築では出せない深みのある色と表情に変わっている。
経年変化というよりは、新化、、、否、深化だと思った。

気になったので「経年深化」という言葉を検索してみると
数件、同じような意味合いで使われているところがあった。
やはり、同じ人間、同じようなことを思いつく人はいるものだ。。

木は年月と共に深まっていく。
古い木造建築建築には新築では出せない趣がある。
また塗り重ねられた塗料も根来塗りのように下地が出てくる事で
大切に使い込まれてきた時代感と深みを感じることができる。

『深化』・・
まったく関係ない話だが、数年前に大阪の谷町へ樹齢のある杉板を届けた際に
夜、連れて行ってもらったバーも『深化』だったと思い出した。
さすが大阪、、deepなbarだった。
また行きたいbarの一つ。→ 潜水艦bar 深化