■ MUKU-DATA 小須戸親水緑地公園
河川敷の公園のテーブルが傷んでいて補修する為にどうするか?
大工さんから一緒に見て欲しいという事で行ってきました。
すぐ近所なのですが、
過去何度も水没しているが逆に良く残っていたねって思います。
テーブル、ベンチの柱脚部分がまずはじめに傷みそうですが、
何か地面との設置部分に特別な細工がされているようで
脚の部分はガッチリしていました。
観察すると梁材で組まれたテーブルが何故に傷んでいったかが
何となく見えてきました。
1600x240x120mm 杉の芯持ち材を4本ボルトで繋ぎ作られてあります。
上面はフラット、裏面の各梁材は大きな面が取られてあります。
ボルトを留める際の穴は栓を入れて塞がれています。
丸い脚は天板・ベンチの受材に丸く穴を掘りキッチリと組まれてあります。
とても手の込んだいい仕事をしているなぁと思いました。
時に、信濃川が氾濫し水没、冬は雪の下になることもあります。
木は、水に濡れても乾けば、随分と長持ちするものです。
ずっと湿った状態にあると脆く朽ちていきます。
収縮を繰り返し、長い間にボルト穴部分の栓が抜けてしまっています。
芯持ち材の角材はほぼ割れますので、
割れた部分から草が生えています。
屋外のテーブル・ベンチの作りはシンプルな構造に、
木が濡れても乾きやすいように、例えばあえて少し隙間を開けて取り付けるとか、
材種自体の耐久性も影響するのでしょうが、
材種よりも、乾きやすくするように作る事の方が長持ちするのだろうなぁと
思いました。