MUKU-DATA  ブビンガ 1800x900x50mm

「THEブビンガ」 って感じの杢

滝のような流れる杢目から楽器系ではウォーターフォールブビンガなんて言われ、
ベースのトップやドラムのサイドに使われているの目にします。

ブビンガはもうこの業界に入った頃からずっと目にして好きな木なのですが、
昔は花梨の代用品的な扱いだったのですが、
5~6年前に規制がかかってからは、今や花梨と並び超える高級材に格上げされた感があります。
もっとも、花梨はカリンの良さがあり、
ブビンガとは色合いも杢目も異なりますし、使った感じの雰囲気も違いますから、
代用品、代用色だったのも何だかおかしな話です。
大徳寺塔頭:瑞峯院の玄関床には流れる杢目の大きなブビンガ一枚板も使われていますしね。
そこに当時改修の際にブビンガを設える事を決めた方は、
なかなか勇気がいった事でしょう。(きっとブビンガは当時安物イメージ先行だったのでしょうから)

隠し玉って訳でもないのですが、
ブビンガの長い材はSOLiD倉庫にまだ数枚眠っています。
先日、鎌倉倉庫の4mのブビンガが一枚売れたので半分に切って仕上げました。
仕上げるとやはり杢目がウネっていいですね。

ブビンガの白太部分はキクイムシに食われやすいのですが
(観察する限り、欅とブビンガの白太が一番やられる)
でも、少し白太が噛んでいた方が(耳白、際にちょい白)
よりブビンガらしさが出てくるように思います。
かっこいいって感じかな。

上記写真の切ったもう一枚の方
1900x900x50mm

2300x940x35mm
t35mmですから床の間の敷きこみ板用に製材されたのでしょうか?
もしくは瑞峯院のように床に敷きこむ用材にしたのかもしれません。
吸付き桟を入れて天板にしてもいいのかもしれません。
完全乾燥材だから、もう反らないのかもしれないから
このままの薄さで
シャープに見せてもいけるかもですね。

ブビンガっていえば、こんな杢目、
だいぶ傷んでいて表面の杢目が見えないくらいだったのですが
一旦削れば、波波、グニャグニャユラユラとウォーターフォールって
上手い事言うなって思います。
建築系材木屋は楽器系トーンウッド業界の材の
見立て方、使い方、表現の仕方などを見習う必要があるよね。

このブビンガ、両端の辺材付近は枯れてボロボロ、表面は宝石、
この対比がなんかいいから、
辺材はほぼ仕上げずにこのままの方がかっこいいかもしれないなぁ・・

2500×350-500x60mm


THEブビンガだなぁ・・

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