MUKU-DATA  秋田天然杉  910x250x7mm

杉と一言で言っても、その表情は多彩です。
写真の板は小さいものですが、
ゆっくりと途方もない長い時間を大自然の中、
揉まれながら生きてきた杉の断片です。

樹齢はどれくらいでしょうか・・
300年?・・400年?
それ以上かもしれません。

自然の中でゆっくり成長して育った目の細かさ、
そのような樹からこのような杢目が作られます。

きっとこの小さな断片も欠点は多々あったのでしょうが、
白太をはじめ、節、飛び腐れなど欠点と言われる部分を取除き、
いい部分だけを残した断片かと思います。

こちらは1000x690x12mm
同じ杢目の共木4枚です。
こちらも上の写真ほどの良材としての条件が揃った杢目ではありませんが、
樹齢はかなりのものです。
こちらは白太部分に虫穴、赤身の一部に飛び腐れなど少し見られますが、
暴れた杢目は厳しい自然の中で生き抜いてきた
生きざまを感じます。

欠点を取除き、美点だけ残して材にしていくのが銘木材ですが、
かえって欠点が残ったままの方が、
その木が長く生きてきた証を感じる事ができるのかもしれません。

「樹齢」

木の魅力の大きな一つです。

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