■ MUKU-DATA 欅変形ローテーブル
材木屋になりたての頃は毎日毎日、大工さんの作業場や現場へ配達へ行き、
大工さんに叱られ、材の降ろし方、材料の状態など注意されながら、
悔しい思いもしながらの今がある。
材木の事を学んだのはむしろお客さんである大工さんからで、
「大工」に対しては人一倍思い入れがあるのかもしれない。
お付き合いのある40代のS大工さんは、
技術のある大工らしい大工さん、
先週カレンダー配りの際に、倅さんが出てきた。
「あ、思い出した、、あの時の欅、どうなった? 出来た?」
1~2年前に会った時よりも顔つきは精悍で逞しく見えた。
髪型も少しオシャレになって、、
若いっていいなぁ・・ って嬉しくなった。
当時、お父さんと材を選びに来た際に、
自分の部屋に置くテーブルを自分で作ると言って選んでもらった変形の欅
当時は高校生なりたてだったと思うが
随分渋い木を選ぶなぁ・・と思っていたが・・
彼の部屋に通してもらって見せてもらった。
3本脚にしたんだね、、
しかもテーブルの上には斑鳩建築さんの木霊が置かれてあった。
(本気だな・・これ)
これから大工の道へ進むと言う。
今、彼の頭の中で、家や大工という仕事に対して、
どう思い描いているんだろうか・・
特別な気持ちで見守りつつ、
こちらでできることがあるならば何でもやってあげたい気持ちになってくる。
引出しの前板、ナラフローリングかな・・?
引手はロックファーか?
使いたい材や、やってみたい造作は早めに使いやってみるとで
次のやりたい事やアイディアが更に出てくるものかと思う。