MUKU-DATA  ポプラ(ヨーロッパ産) 沖縄県 F様
一枚板を通じて多くの人とのご縁をいただき、
その都度にそれぞれの人と木の出来事が思い出として刻まれていく。
このポプラとFさんとのご縁も思い出の一つ。
ブログに書くのに話が上手くまとまらなかったので長く保留していたものの一つ
9月に無事に届いたと沖縄に行ったポプラの写真をいただいていた。
Fさんは4年前に東京からご来店いただき、純白の楓の一枚板をご購入いただいた。
まだ県外への出荷も慣れておらずに冬にライトバンに楓を積んで慣れない大都会東京へ
自らお届けして搬入の際はFさんから手をお借りしてエレベーターでマンションの部屋へ搬入させていただいた。
そしてこの楓は純白の巾広、全体に縮杢も出ていてとても印象に残っている一枚だったので
良く覚えている。
今年6月に再びご連絡をもらいご来店いただき、ボセにしようか?ポプラがいいか?
ワークデスクとして使われるようで迷われて後日連絡するという話に。
ボセで一旦決まったのですが、
奥様がどうしてもポプラが気になるという事で、最終加工直前に変更の連絡をもらい
このポプラに決まりました。
ご主人の転勤先は沖縄
カエデと一緒にこのポプラも共に新たな地でまた生活をスタートさせるというのが
何だかとても印象的でした。
木を大事に使っていることが伝わってきていいなぁ・・ありがたいなぁ・・
木も喜んでいるだろうなぁ・・なんて思っていました。
このポプラ、仕上げてからしばらく弊社にあったもので形も杢目もキレイだったのですが、
なんで嫁いでいかないのかなぁ・・って思っていた一枚。
ボセからポプラに急遽変更になった際に、
あぁ・・ ポプラはFさんのところへ行きたかったんだなぁ・・
って直感でなんとなくそう感じました。
凄く自然というか・・・すんなりとFさんとポプラが
パズルが嵌るようにシックリいく感覚でした。
この仕事をしていると良くあること、感じること、
人が木を選んでいるようで、実は木が人を呼んでいる、私を連れてって、と
実は木の方が選んでいるのではなかろうか・・って事。
そしてカエデと共にポプラも沖縄の地でFさんご家族と共に新たな暮らしが始まったと
9月に写真をいただいていたものです。
カエデ
引越と共にご家族と一緒に全国を旅する一枚板、
新潟から東京、そして沖縄へ
大切にされていて良かったなぁ・・って思います。
木は裏切りませんしね、
何十年使って、表面がボコボコで汚れて杢が見えなくなったとしても
一旦数ミリ削れば、また新品の木肌が顔を出してきます。
あれから暫く経ちましたが、お元気にしているでしょうか。。
そうそう、Fさんご夫妻が6月に来られた時に
お二人がポプラのテーブルを前に座った際、とても良い感じだったので
写真取りましょうか?とお二人の写真をFさんのスマホで撮ったあげたのですが、
(自分は写真を撮られるのが嫌なので滅多に人にはそういった事は言わないのですが、
何だかとてもポプラのテーブルに座っているお二人がお似合いだったので
自然に出た言葉だったと思う)
実は、4年前も楓のテーブルで座った際の写真を私に撮ってもらったと
スマホに保存された楓のテーブルとお二人の写真を見せてもらったのです。
あ、じゃあ4年前も同じようにお二人と一枚板の姿がとても良くて
同じように感じて写真を撮っていたんだなぁ・・って
更に驚いたことに、東京へ仕上げたポプラを送る直前に
Fさんから4年前の写真を整理していたら、
楓の写真の横にこのポプラが写っていたとその時の写真が届きました。
これはもはや運命的なこと、4年前からポプラはすでにFさんのところへ行きたかった・・?
のかもなぁ・・・ って
だからこんなにキレイな木なのに身を潜めて待っていたのかもしれないなぁ・・って
届いた写真、楓の脇や奥に写っているポプラ
木の声は聞こえないから
勝手な解釈かもしれないけれども、
このポプラとFさんとカエデ、そして今は沖縄
全てが結ばれていたように思えてならないのです。
どうかいつまでもお元気で。。。

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