MUKU-DATA  新発田屋本社倉庫

木を選ぶ。

木を買う。
材木を見て、
どっちにしようか迷い、
やっぱりこっちかなぁ・・と選び、
選んだものに対してお金を払う
買う経験、
木を買ったことがありますか?
家を新築する際は、多くの材木が使われている訳ですが
その際、スペシャリストである建築屋さんに多くを任せ代行してもらっている訳で、
昔は建築費の総体の1/4がおよそ木材・建材費、
今は 1/5~1/6位が多いかと思います。
その中でお客様が選ぶ行為というのは、例えば無垢フローリングのサンプルの中から好きな材種
天井に羽目板を使うのなら、杉か?米ツガ?それともレッドシダーとサンプル見て予算との兼ね合い。
まあ、目に見える材木に関してはそれくらいかと思う。
床柱も殆どないし、大黒柱もそう。
家の中で見えてくる木って今はフローリングくらいで、多くないし、
家を建てる際に選ぶ必要も少ないのかと思う。
このように書いていると弊社は材木屋だから
なんか営業臭くなってきていまいちノル気がなくなってくるのですが・・
木っていいですよ。
今どきのさらりとした住宅でもそう邪魔にならずに設える場所って結構あると思うんですよ。
本床の間はいらないが、畳間にちょっとした敷き込み板、斫り痕の残る古材なんて渋いし・・
どーんとした大黒柱はいらないが、少し自然な曲りのある栗の化粧柱、1本ではなく数本なんて森みたい。。
土間に薪ストーブ、段差のあるリビングへ上がる際の踏み台、表情のある塊、ソリッド感たっぷりなもの。
一人静かに籠る書斎のカウンター、ブロック集成材は作る側からしたら便利だけどもうちょい予算を捻出して無垢一枚板
一日の疲れ、一週間の疲れを吸い取ってくれて明日からまた頑張ろう!なんて気持ちにさせてくれる。
少し曲りのある大きめのベンチ、何だか毎日が楽しくなってくる。。
などなど、キリがなく出てくる。
じゃぁ、仮に例えであげた上の材に対して少し高く見積もってみると
古材敷き込み板 1800×600   100,000    既製品30,000  差額+70,000
化粧柱 3m 100x100mm 50000×3本   当初予定なし   差額+150,000
踏み台 900x500x150mm  60,000    簡易品10,000  差額+50,000
カウンター1800×600    100,000    集成材10,000  差額+90,000
曲りベンチ材1800x350mm  50,000    集成材 8,000   差額+42,000
差額の合計は402,000円
プラス大工さんの手間が少し多くかかるけど、既製品を取付ける手間とどれだけ違うか・・
上記に関してはたいした手間はかからないのではないでしょうか。
総建築費の中でのプラス50万円弱で、これからそこで暮らす上でどれだけ生活が豊かになり、
自分の選んだ材と共に過ごす時間が楽しいものになるでは?
と思っているのですが。。。
是非、工務店さんの現場監督さん、担当の営業の方、相談している設計士さんと
材木屋に足を運び、ここはという場所の材を選んでもらいたいなぁ・・と
常日頃、思っているわけです。
今、建築の工事スピードは物凄く早く、
現場をまとめる監督さんもなかなか時間がつくれないのが実情。
どうしてそんなに急ぐのか・・と昔を知っているものとしては思ってしまうが、
監督さんが時間がなければ工務店さんにお話して直接材木屋へ足を運ぶのもいいかと思う。
やっぱり材木屋がこう書くと営業的になってしまったが、
なんだろう・・
木を選ぶ、木を買うっていう経験している人ってほとんどいないのでは・・と思い
書いてみました。
「木、買ったんだ!」って
なんか素敵じゃないですか?
「えっ!?
木、買ったことあるんだぁ・・?」って

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