■ MUKU-DATA  黒柿の端材

随分前に銘木屋から分けてもらった黒柿の端材
その端材の杢からこの木取りされた材は良材だったことが見て取れる。
孔雀杢の緑色の縁の痕も微かに残っていたりする。
虫に食われていたり、割れがあったり、そういった部分を取り除いた端材なので
虫穴はあるし、割れもある。
昨日プレナー掛けした後、机の上で一枚一枚検品した。
僅か5寸、厚みもなく薄いので、プレナー掛けしているときは
杢はいいんだけど、小さいし痛みも多いし、どうかなぁ・・なんて思いながら作業していたが
実際に室内に持込み、机の上で一枚一枚良く見ると
さすがは黒柿、傷んでいても異様な空気感を醸し出している。
「腐っても黒柿」かって感じ。
白が多く孔雀模様の入ったものは、ミニ盆栽か何かの花台なんかにいいのでは?と妄想する。
盆栽の敷板って良く目にするのは花梨瘤の薄板が多いが、
黒柿や縞黒だと映えないのだろうか?杢が邪魔になるのか?
大事にしているお猪口など置いてもいいかもしれない。
香炉も絵になりそうだ。
僅か数センチの小さな端材でも机の上は異空間に変わる。
多くの人を魅了して止まない黒柿、
未だ弊社に良材はなく、いいものと出会う機会は訪れない。
(何度かあの時買っときゃよかったかぁ・・ってのはある。。)
小さな端材ではあるが、その杢目をみながら
封印していた黒柿熱に少しスイッチが入った。。
(危ない危ない、自制、自制)

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