MUKU-DATA  オレゴンウォルナット 2.3m  下2枚 縮み杢のあるウォルナット

根元が大きく広がったオレゴンウォルナット、釘が抜かれた痕も残る。
写真では見えないがその下2枚は少し曲りのある縮み杢が入ったウォルナット、
こちらは大きな針金が巻き込まれている。
いづれの3枚も表情豊かで気に入って数年前に仕入れてきたものだが、
一部分が飛び出していて一枚板天板にするのは使い勝手や見た目の問題、
あとは巻き込まれていた針金の問題
(購入時に見落としてしまった、出材者はその時市場にいて交渉して貰ってきたウォルナットだったので
製材時に針金が入っているのは知っていたはずなので言って欲しかったが、、
杢も良かったし、言いたくなかったか? )
それらの問題で、もう乾燥は十分なので一旦削り、材の様子を見たかったのだが、
いつもこれらの材を見ながらどこを切ってどこを残し、
釘はどう処理しようか?・・・
と躊躇ってしまっていた材たちです。
削ろうと思って、躊躇して、良く眺め、 パス・・
もう1年ほどその繰り返しで経過してしまった。
(いい材だから最大限に活かしたい、という気持ちから
なかなか次へ進めなかった材です)
覚悟というとちょっと大げさかもしれないが、
もう一年もずっとこの木を見てあれこれ考えてきたのだから
チョークを引き、カットする部分、釘の抜き方は手間がかかってもいいので
最小限に丁寧に小さく、目立たぬようにと
加工屋さんへ持ち込み相談してきた。
どこを切るか、残すか?
どう処理するか?
木取り方法で見え方は違ってくるので、
よく、よぉーーく材を眺め、気を使っている部分です。
こちらはアサメラとチーク材
適寸の材を木取るのに、材木の場合は既製品ではないので難しく
100から60を取るのは簡単だが、勿体ない(=材は60でもコストは100必要)
60~70を工夫して100で使えたら予算を抑えてそれを実現する事が可能となる。
設計者や現場監督、お客様との間で仕様と予算調整に立たされている立場の人は
そこの判断と調整、確認作業が必要になってくる。
予算がないから=無理ではなく、一枚板は臨機応変に対応する工夫で
コスト100を60で抑えられる事も多々あるかと思う。
無垢材の醍醐味はそういったところにあるとも言える。
一枚板の部材をサイズだけで追えば、
まず100を100で使えるものは皆無
100を80~90で使えればラッキー、
大体は歩留まりは60~70程度になっていまうかと思います。
アサメラ D510mm必要(コストかけられない)
この板は何度か納材しているが、普通なら傷んだ部分を全て取除き、
赤味部分を優先して使うのだろうが、
これはちょい白太が残っている方が見た目が断然いいのは実証済み
痛みはあってもちょい白太残しの木取りで指示
帯鋸目も捨てがたいが今回は目を消し平らに
こちらはチーク材
ストレートカットでD420mm程度必要だが、大きさは全然足りず
木表使いなら耳付、木裏使いならストレートカットとして可能
60→100にする例
当然、予算と現物、
お客さんとの確認作業は必要になってくる。

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