MUKU-DATA  杉 KD 特一 3000x120x120mm  管柱

杉、桧は相変わらずの材不足で、仕入れ価格は高値で推移しています。
杉の正角(管柱材)は、普段は各問屋さんの扱うメーカーの
あそこはこう、ここはこうとそれぞれのメーカーの仕分け特色を把握してありますので、
電話で大体、事が済むのですが、
材が思うように市場に集まらない今、目で見て、木味、節の状態、乾燥状態、見た目などの
確認が必要となります。
今回の構造材依頼の杉柱明細は総数105本の内の23本が化粧表し材として使用するとの事。
最近多い、節があるが化粧で見える材(節あり指定)。
一番材木屋泣かせの材指定です。(上小節、無節の方が高いが簡単)
同じ杉3m120角でも、各メーカー産地や乾燥技術のよりそれぞれに特徴があるのです。
例えばA社
見た目は節が少なそうでキレイな感じですが、
問屋さんの話しではここのメーカーは、梱包の外側に節の少なく見た目の良い面を向けてあり、
木口から見ると全体に目詰まりの良い木なのですが、乾燥過程で節が抜けている材が多めとの事。
例えばB社
節は全体にあるが、抜け節、節割れが少ないとの事。
産地、乾燥技術によるものらしい。
わざわざ、梱包をばらして中を説明してもらった。
今回、23本の化粧表しに選択したのは建った時の全体の雰囲気を考え死節が少ないB社を選択しました。
45本入梱包ですので、このメーカーの材をいったん会社へ運び、更に23本を選び、プレカット工場へ配送という段取りです。
材木屋は皆さん、同じ杉の柱でもそれぞれに予算を考慮して
何が一層ベターかを考えて選択しています。
出来上がる建物に特別影響がある訳ではなく、誰に気付かれる事もないほんの僅かな事ですが、
ちょっとでもその建物がよくなれば・・という想いで材の選択をしています。
他には、土台に使う桧材が、昨年末に暴騰して高値のままなので
対策として購入していた米ヒバ材に樹種変更を依頼。
ラフ挽きと聞いていたので材の精度確認です。
梱包ラップを切り、スケールでサイズ確認。
話とは違いS4Sで4面キッチリと歩決めされてあり、目詰まりも良く、
むしろ桧よりいいかな・・という感じOKでした。
これなら大丈夫と追加発注を更に依頼しました。
あ~、それにしても
杉、桧の材不足と高値推移何とかならないのかなぁ・・・

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