■ MUKU-DATA 左3本:米ヒバ 120x120mm 右1本:ウェスタンレッドシダー 150x150mm
化粧表し柱をプレカット工場に入れる前に
家の中で立って見えてくる柱の向きを指示する必要があります。
(プレカット工場の人に任せてもいいのですが)
主に何を見ているかというと、
①元裏。元は木の根の方、裏は木の上の方、木が生えていた時のように
当然根の方は下に向けて立てます。
(極々まれに逆さ使いもありますが・・)
②節の方向。等級は上小節ですので、小さな節が入りますので
どちら側に向いている方が邪魔にならないか?など検討します。
③板目と柾目の方向。芯持ちであれば4面板目が表れますが、芯去りは通常対面が柾柾、板目板目
となります。
柾目が高級ですから一般的には柾目を大面にします。(よく見える方に柾目を向ける)
板目が素晴しい時は板目大面もあります。
大径木ですと4面柾目材も木取れますが、通常は高額となります。
昭和初期の保存されている建物をみると(新潟市及びその近郊ですが)
当時は柾目使いが評価されていた(流行っていた?)事がよくわかります。
ほとんど柾目使い、桐床柱でドサ目なのに柾目というのもありました。
そして「い-1番」のようにその柱の向きと位置を書き込みます。
昔は墨だったのでしょうが、今は木材チョークで書き込みその指示通りに加工されるという具合です。