人との出会いは突如やってくる。
バタバタした日常の中、メールをいただき、そのメールの返信ができず埋もれかけ始めた数日後、
会社に電話をいただく。
「すみません、ちょっとバタバタしててお返事できずに・・」
2枚の共木の栗に会いにきてくれるという。
数日後、名古屋から夜行バスで新潟着、信越線の電車で最寄り駅の矢代田で待ち合わせ。
矢代田駅自体、田舎の駅で人も少なく初対面でも迷う事もないのだろうが・・
念の為(白いADバンだとか、黒のTシャツとかではなく)
「メガネのデブがわたしですから」とショートメールを打つと
(ちょっと引いたかな・・)
即座に
「僕はひげのはげです」と返信 (おぉぉぉぉ ・・・)
電車が着いてドキドキドキ
なんせ初対面なわけで
出会った瞬間、一発でお互い分かった感じで苦笑いから始まった。
Tさんは恵那の人里離れた山の中で焼き物をやっているらしい。
村には人は数える程度で知りあいはおじいちゃんばかりと言っていた。
時に薪作りのお手伝いもしているらしい。
何度も何度も2枚の栗の前に座って
長く静かに向き合っていた。
昼間の栗の姿、夜、倉庫にひっそりしている佇まい、
翌朝シャッターを開け、朝日を浴びるその顔、
Tさんのその姿がとても印象に残っている。。。
写真どうもありがとうございます。
栗、もう家族の一員みたいで
居心地良さそうですね。