MUKU-DATA クラロウォルナット 2.3m  新潟市 T様

先日クラロウォルナットをお届けしてきました。
お話を聞いているとこの一枚板に出会ってから
2.3mのこの板が丁度よく納まるようにLDKの間取りを考えたとの事でした。
先ず木ありき・・ 
現在の住宅設計の段階ではそういった事は殆どなく
間取りが出来上がってからそこに書かれてあるサイズのものを探す
というのが一般的です。
例えば一枚板カウンターの場合、
3.1m 巾650mmと図面に記載されてあるとすると
天然素材である木はそう思い通りにハマるサイズというのがある訳ではないので
場合によっては4m 巾800mm程度の大きな板から木取りして
3100×650mmのサイズに切り落とす=結果、高いものになってしまう・・
という場面を何度も経験しています。

この曲りのある変形した一枚板を使いたいなぁ・・と思っても
ガチガチに出来上がっている図面で、もう50cm広げる事は容易ではなく
全体の計画見直しをしなければいけない事も起こり得る話です。

昔は例えば、欅の差し鴨居や床柱など
家を新築する際はこれを使いたいと、要となる主要材を確保してから
大工さんに依頼すると流れもあったのですが
今は殆どは出来上がった図面に合わせて木を探す。。
適材(大きさ、単価)がないので、まぁ仕方ないかと使い勝手の良い集成材の使用
という事も多々ある事かと思われます。

この長いカウンターを使って図面を計画してください。
この大きな一枚板をLDKの中心におきたい、
この曲りのある木をここで使いたい。。
本当にその木を使いたいのであれば、昔のように先ず材ありきから計画されると
その辺のストレス(探しても適材がない、あっても高い)はなくなり
思い描く室内が実現できるのではなかろうかと思います。