MUKU-DATA  茶神代欅 看板材として

先日お店のオーナーさんと建設屋さんがカウンターを見に来られた際に
何かイイ感じの看板にできる木はないだろうか?と倉庫内を探し始めた。

ピックアップされた材を比較検討する為に並べてみた。
高級過ぎてもやろうとしているお店のイメージと合わないし、
キレイ過ぎるのも違うらしい。

知らない街の繁華街へ行き、何となく立ち寄るお店は
無意識にお店の入り口に置かれた看板を見て店内をイメージして
入るかどうか判断しているのかと思う。

看板に誘われ入口を開け、いらっしゃいませ~ 
内部は想像通り、料理もお酒もそこそこで店主の人柄もいい。。。
看板にはお店の想いや店主のお人柄まで
そのお店のいろんなことが詰まっている事も多い。

これイイ感じだなぁと選ばれたのは茶神代欅
看板用もしくは土間に置く敷台用にいいかなぁ・・と想定して
もっと枯らした方が雰囲気が出そうだから屋外に2年ほど放置(熟成)させていた材
屋外に置いていた事でシルバーグレーに経年変化したもので
きっとこれが神代欅か普通の欅かはグレーの色からは分からない。

この材の材面を帯鋸で軽く擦り落として
神代欅だと分かるように肉を出す。
少しグレー色も残しつつ、帯鋸目の痕もついて更に良い感じなったかと思う。

こういった材は図面上では表し辛いかと思う。
現物を見て、その木の塊が纏う雰囲気、周囲に放つオーラみたいなものを
感じるかどうか・・・
それぞれの人の感覚的、直感的なことなのかと思う。







帯鋸で製材後