MUKU-DATA 茶神代欅 看板材 L1300mm SOLD OUT 東京都 C様

この材が弊社へ来て初めて目にした時に
看板材もしくは土間に置く式台(置台)に良いのではなかろうか・・と思っていた。
捩れた神代欅を挽き直し木裏面は厚みが違う。
木表も傷んだ帯鋸でガリガリと擦っていったんだろう。
強めに帯鋸目の縦線が残っている。
部分的に小ヒビもあり、節部分は欠け、一部穴も開いている。
小ヒビや穴は知らない文字や記号に見えたりする。
自然が作った文字や記号、解読したくなるが意味はあるのかどうなのか・・?
こういった文字や記号みたいなものを一人勝手に「木材語」と思って眺めている。
木工部材の部材取りとしては痛みも多い木ので向かないかと思うが
一枚として眺めていると随分の雰囲気と味のある板だと思っていた。

昨年末、お店の看板用に荒々しい凸凹している濃い色の木ないですかねぇ?と
リクエストが来た。
更に聞くと和テイスト、文字は彫って文字に白を塗るという。
真っ先に思い浮かんだものがこの帯鋸目の残っている茶神代欅だった。
他に数枚と一緒に写真を送り、こちらを選択していただいた。

材をみた時に、何に向けるか?
これは常に考えている。
何度も話しているが、材としては建築関係の部材への思考が多い。
建築系の材木屋としての癖、思考が染み付いているからなのだが
もっと色んな視点を持っていれば、更に用途は広がると
常にトレーニング(空想)している。

この帯鋸目の看板、良くなりそうでしょ!?
1点物なので、もう同じものはないが、
どこをどう切ってどっちで使うか、木のキャラのどこを活かすか?で
すごく雰囲気のある材になっていくのかと思う。




何度かラインでの写真のやりとりが続く
(捩れて挽き直し木裏の厚みも違うので写真は多分この神代で50枚以上は送った。ラインを使い始めて約1年経ったが写真でのやりとりはスムーズになり
短時間でできるようになってストレスは軽減している)










英語も中国語はできないし、日本語さえ使い方を間違ったりしているが
最近は木に書かれた(節、穴、ヒビ、虫痕など)文字や記号みたいな「木材語」の解読を勉強中・・??
木材語辞典をいづれ出版しようと思っている?? (ウソ)
下記は文字は 
うんうん、うん、あぁ・・・  うん、なるほどねぇ・・