MUKU-DATA 天板:栓一枚板 2500 580×40mm 特注レジカウンター M様

娘さんが東京でパン屋さんを開店するらしく
お店の顔であるレジカンターを無垢の一枚板でという事で
ご両親から相談を受け製作させていただいた。
パン屋さんになるのが子供の頃からの夢だったようなお話をされていたかと思う。
カウンターを選んでいただき、下台は収納を兼ねた台
こういった形でいうラフ図をいただき、カウンター下台の
見える部分のL型は木の縦格子がいいとの事で施工図を書き
連休中に大工さんに作ってもらった。

なるべくコストを下げる為に、下台は節のある巾ハギ材の無垢ボード24m 3×6を使用
全部組上げてしまうと重く、店内の設置の際にも搬入に不都合があるといけないので
下台は2つ、縦格子は2つで計4分割し
設置は大工心のあるお父様が現場で組み立てる事になっている。

格子材には杉の節の無い胴縁サイズ45×18mmを削り40×15mmに仕上げ
10mmの目透しとして格子を製作した。
製作に関しては木工所へ頼もうか?大工さんでも出来そうなものだったので
こういった細かな造作が好きで得意な大工さんに依頼した。

下台の見える部分を装飾(今回は格子)して
天板に一枚板を載せるだけで随分と上質なカウンターになるものだと思う。
例えば、天板がブロック集成材だとしたらかなり印象はちがったものになるだろう。

レジカウンターの製作依頼は初めてだったけど
施工図を書き、大工さんに相談しながら製作した事で
今後色々と応用ができそうだ。
例えば、
下台の見える部分は格子ではなく鉄板を貼り、天板には古材とか
杉の巾広の杢の腰板を貼り、天板は柾目巾ハギだと上品な和
色々と材と材の組合せ、木と異素材の組合せで
印象の違ったそのお店にあったものが作れるだろうと思う。

子供の頃からの夢、
ご両親からの応援と愛情のこもったカウンター、
そんな愛のあるパン屋さんっていいよね。