MUKU-DATA  階段部分:杉  床:桜UNI  腰板:欅突板  築5年経過 S寺

お庫裏の改修工事をしています。
瓦屋根のぐし(棟)の部分の下地の土が崩れ、そこから雨が回っていました。
昔の瓦屋根のぐしの下地の土が崩れての雨漏りは良くあることです。(今はモルタルなので崩れにくい)
増築を繰り返し、屋根が複雑になり、板金屋根部分からも雨が侵入です。
手が入るかどうかの隙間を何とか板金屋さんと相談して雨の侵入を止めました。
畳の下がフニャフニャするので、畳を取り除いたら、下地の12mm合板が剥離していました。
根太、大引は大丈夫、床下も通気が良く、問題はなし。

本堂と庫裏、そして渡り廊下。
渡り廊下は5年前に全面改修しました。
本堂の数百年経過してグレー色に変わった大きな丸い木の柱を見ていると
20年ほどで剥離してしまう合板と無垢材の耐久性の違いを実感できます。
せめて、手を加えさせていただいたところがずっと長持ちするように、
畳下は、杉の4分板にしました。

木材が、変化しながら、
長く住まいを守り、長く使っていただけますように。。。

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