MUKU-DATA スポルテッド栃 L 1200mm~1700mm 厚盤

少し前に仕入れておいたスポルテッド栃の塊を整理した。
模様はそれなりに細かく出ていて良いが、状態はスポンジ状の蒸けたものも多く
これで器を作ったり・・云々となると身が締まっていなので厳しいかもしれない。
以前、スポルテッドブナを仕入れた際も、当初はブヨブヨの身だったが
乾燥過程でそれなりに固まっていったのでもしかしてある程度
硬く強度を取り戻すのかもしれない。

現状、板物ではなく厚みのある丁物になっているので
板に再割するもよし、何かの部材取りもよし、、の状態にある。

ここ数年、スポルテッド材のお問合せを時々いただくが、
なかなか適寸と状態の良い適材がない。

そりゃそうだ。なんせ腐りかけの材料だし、
黒筋模様がもっと細かなもの・・を要求されても
腐朽菌使いではないのでもっとあちこちと縦横無尽に走ってくれと
菌類に指示を出すこともできない。。

スポルテッド材で長さ3m 黒筋模様は細かくて、材面の色も白、黄色、緑と
いろんな色が混ざっていて・・  という要望になってくると、
これってもしかして黒柿の孔雀杢レベル探すより難しいんじゃないか・・?
と思ったりする。

ここ数年は市場では模様が細かなスポルテッドは人気もあり競り上がる。
確実にこの5~6年でダメージ材だったスポルテッド材が
価値のあるものへと価値観は変化した。

いいことだと思う。
本来の銘木・・と言われるもの以外の価値観。
パッと見て良い!素敵!と、どこか琴線に触れる模様というのが
本来木が持っているパワー、魅力、
嘘のない人が素直に感じる価値観だと思う。

スポルテッド以外にも本物、本当の木の良さって沢山あるんだと思う。
もっともっと自由に木を見て感じて
自分自身の感性で接してその良さ捉えて欲しい。




身が剥がれて落ち割肌になっている黒い部分が
この筋模様を作っているスポルテッドの正体



素材そのままを室内へ入れて立て掛けてみた。
生々しいよね・・
さて、どう調理しましょうか・・的な・・
木材倉庫らしいといえば、らしくていいか・・😓