MUKU-DATA  杉 割角(芯去り) 3000 120x120mm

真壁和室の化粧柱は一般的には節の無い柱を使います。
柱は木の芯が入っている芯持ち柱、木の芯を除き挽いた芯去り柱の2種類。

役物の等級は上小(1~4面)、1無(1上小~3上小)、柾1無、2無(1上~2上)、対面無、3無(1上)、4無
と等級別になっています。

真壁柱の場合はこの節の無い柱面を和室のどこに向けるかを加工前に指示する必要があります。(番付け)
割角の場合、通常は大面(部屋から見える部分)は柾。
例えば、掃出し窓のある場合は部屋側と障子が立つ内法側が表れてきますので、
2面無節を選び番付けします。

この2無(L(カネ無))が、更に右と左とがあり、右のL無ばかりがあって左L無がないという場合も
あって困る事が時々あります。
柱は元を下、裏(末口)を上に立てるのが常識ですので(木が立っていた時と同じ)反対にもできず、
あえなく3無柱を使用したりする訳です。
このように金額に反映してきますので番付けを任されるというのは責任があるんですよ。

ここで+αって事で、番付けの際にちょっと意識した事は、
真壁和室ではありますが、6帖1間で、床の間の半畳、床柱も杉割角でよく、節がなければ良いという指示でしたので
床柱は目詰りのいい赤みの強い柾をまず大面へ選択。他は目詰りのいい柾柱もあったのですが、
普通の柾を選び床柱と強弱をつけて配置した事かな・・
全部目詰まりいい柾柱もいいのはいいのですが、それだと床柱が活きてこないでしょ・・?
建前して、養生の紙を剥がして、見えてきた時に、
あ、大工さん床柱に良い物をわざわざ選んでくれたのですね!
ってなる事を狙った訳です。

小さい事ですが、和室に限らず見えてくる部分の木の配り方は、
お互いを活かす為に大切な事ですよね。
そのような事を意識している大工さんや材木屋がみれば、それが何かが見えてきます。

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