MUKU-DATA  吉野杉 源平(赤白)柾目 吉野杉のマンションリノベーションプロジェクト→ びお 

約半年前からツイッターをやっている。主な目的は2つ。
一つは情報収集(主に林業、建築、木材、家具・木工、新潟県関連)
収集というより、全国の同じような業界の人の今を感じたいから。
もう一つは、小さな材木屋ではあるが普段材木屋ってどんな事しているか、
また大工さんなど職人さんがどのように現場で作業しているかをなどを
少しでもわかって欲しいから
の2点です。(くだらないツイートも多いのですが・・)

今朝のツイッターのTL上で吉野杉をバランスよく納めたマンションリノベーションの記事を目にしました。
杉材をバランスよく内装に使用するのはとても難しいなぁと普段から感じています。
なぜなら、杉の内装材(主に羽目板)は板目、源平、節あり、が主流でその表情はかなり主張するものであるからです。
この写真を見たとき、あぁーキレイに使っているなぁ って思いました。
例えば、節の少ない上小節~無節で、白杢を使用したとしてもこのような空間にはならないなぁ って。
柾目使いで赤白がハッキリしていて
キッチン面材をよく見ると中心に赤味の強いものを集めて左右白太の多い物を振り分けているのは
偶然ではなく意識しての配置かと思われます。

柾目の無節ですから、決して安くはないでしょう。
しかし、チークやウォールナットなどには出せない杉にしか出せない(赤白を活かした)表情だなぁって。

かつて新潟でも吉野杉は多く使われていました。主には正式な和室の柱(芯去り大面柾目)や造作材です。
今は15年前までの1/10以下かと思います。
このような杉の柾目を活かした使われ方が広がれば、
また杉役物全盛期の頃の復活もあるのかもしれません。

記事内で設計された河合さんが語っている言葉

「現場において組み上げられてくるにつれて、私は驚きを覚えないではいられませんでした。
その形態は、自分の意図した様に造られたものではある訳ですが、
徐々に空間が形成られるにつれて自分の創造するものとは異なった次元の空気感が現れてくるのです。
素材が呼応すると言っていいでしょうか。
組み上げられたときにはじめて現れる素材の力に驚かされました。
この空間のまろやかさは、類を見ない。空間の隠れた次元の発見である。」

木がもっている魅力は計り知れないものが内包されているのでしょうね。
詳しくはリンクを貼ってありますのでご覧いただければと思います。

コメントを残す