MUKU-DATA 虫食い栃 3400 600-1200-970 t58mm 天乾 Rプレナー済

木は果実や野菜同様に美味いから虫が喰う。
(生きる為の栄養の食料としているのか、外敵から身を守る住み家としているのか
調べた事がないので定かではないが・・)
東南アジアでは檳榔子(ビンロウジ)の実を嗜好品として噛む(噛みタバコ)らしいが
創業者の曾爺さんもダルマストーブの前で良く木の破片を噛んでいたと
聞かされたけど、虫だったのかもしれないなぁ・・?
自分はその域には達していない。。(もしかして口にすると癖になるのかもしれない。。
酒のアテになるのかもしれない。。
檳榔ねぇ・・ 栢とか強烈そうだなぁ・・神代は大地の味か・・?)

久々に栃の全体に虫の這った痕が景色として美しい一枚ができた。
木の敵は虫でもあるが、味方につけるとそれはそれで面白い一枚として
眺める事ができる。

虫食いの木、板は、昔から建築の中の一部のポイント、景色として
使われてきた歴史がある。
虫食い欄間などのその主たるものかと思う。
過去、虫食いの一枚板を扱ってきて一部の人たちの心に響く事も
販売実績から実証済みなこと。

ポイントは、木取りされた一枚、一本に
どんな風に虫の痕が残っているか?喰われているか?
そのフレームに落し込まれた虫食い模様で好みが分かれ価値観が生まれる。

栃にできるこの模様はカミキリムシの痕と言われているが
穴の周辺にオレンジ色の独特の模様が残っている。
これは神代栃にも色は変色しているが同じ模様が残っている。

過去仕上げて店頭に並べた栃の虫食い模様の板は若いご夫婦の新居へと
嫁いでいった。
アンブロシアメープルは30代男子の元へ
虫食いの多い栗の板は、木工家、古道具屋、住宅のカウンターなどへと

皆さん虫好きでは決してなく、
その自然な模様がどこかに響いているかと思う。

この3mの栃の板、削ったら久々に良い感じの模様が出てきた一枚。
自然の形や線、模様は人間には描く事ができないんだなぁ・・
人は自然の中で動植物と共生している小さな一つなんだなぁ・・
と思う。