MUKU-DATA  樫(カシ)

頼まれた一枚板の写真を送る為に倉庫で木を眺めていると、
どうしても手が止まってしまう。

この木、どうしよう・・
何に使ってあげるのがいいかな・・

反りが強いから半分にしようか・・

この割れ大き過ぎるから、きっと皆さんに使っていただけないだろうなぁ・・

ここを切って、この部分を見せよう・・

などなどなど。。

あっという間に時間が過ぎて、本来の写真を撮って先方へ送るっていう目的が
別な横道にそれて行く。

弊社は代々、建築資材がメインの材木屋なので、
「建築の中での木材」の使われ方、使い方という視点で木を眺めています。
建築専門誌なども良く見る方かとは思いますが、
その空間と素材の関係性みたいなことにどうしても視点が行きがちです。

もっと自由な、大胆な、発想ってのは凝り固まった塵の脳ミソでは
なかなか出てこないものです。
見た事のあるもの、経験した事の
所詮は組合せ方を変える程度です。

業界以外の方、大いなる素人の方の方が、
素材の使い方という視点で見ると面白いものになっていきます。
セルフビルドの家なんて見ていて楽しいのは、
そんなところが垣間見れたり、ヒントになったりします。

もちろん空間構成など専門的な事は、建築家には叶いません。
毎日、そこで試行錯誤して飯食っているんですからね。

材の使い方の変態さん、どこかに居ないでしょうか?

この割れたタモ、杢いいけど、割れが大き過ぎるからきっと使ってもらえないんだろうね、
これ例えば目の細かい柾の縞黒檀の蝶チギリなど入れたら、
キリっと締って割れも活きてきそうなんだけど・・

どうかなぁ・・

栗の古材柱

チーク杢

パドックとチーク


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