MUKU-DATA    端材で床補修
今朝、会社へきたら素敵な写真が届いていました。
床補修、端材を活用してこんな感じに仕上がりましたと。。
はじめは既存床と合わせて無垢フローリングでロックファー150x15mm乱尺
この部分に化粧柱型が2カ所あってそれを撤去して800x800mm角2カ所の補修をしたいので
同じロックファーの150x15mmが欲しい からの相談
ところが、探したがなかなか150mm巾のロックファーが見つからない。。
120mm巾ならあるが・・
リフォームや補修工事で、10年以上前の同じ床材を探して欲しい・・というのは
良くあること。
これがなかなか同じものを探せないことも多い。
あれこれ相談して、800mm角の1カ所は色んな材種のフローリング端材、
もう一カ所はロックファーやウォルナットなど同系色のフローリングの端材を活用して
パッチワークのように貼る事になった。
何度かブログでも書いているが、
例えば木の外壁の下見板の部分補修・・
部分的に補修した真新しい箇所はとても目立つが、その丁寧な補修の跡をみると
そこに暮らす住人とそこに出入りする工務店さんとの
建物に対する愛着や工務店との良い関係が透けて見えてくる。
若い頃はそうは思わなかったが、部分的に色が新しくても何らおかしくはないと思う。
むしろ、ちょっと数カ所傷んだだけで、ハイ全部取り替えねって
工事をしている現場など目にすると、何だか心が痛んでくる。
勿体ない・・
もったいない・・これはまだ使える部分の物に対してと、
全部を直すことにお金を払うこと、
そして工事業者さんの考えなど・・一概には言えないが
それらが何だか透けて見えてきてどこか気持ちがざわついてしまう。
補修痕でそこの住人、ご主人、オーナー、
そしてそことのお付き合いのある業者さんとの関係など
考え方が見えてくる。
その視点でみれば、ここのお店のコンセプトの一つは
「ものを大切に使い良いものは補修を繰り返して受け継ぐこと」なので
この端材を活用しての補修は良かったのではなかろうかと思う。
無垢フローリングの端材費は0円
ただし、大工手間が通常施工以上にかかる。
いい補修をするのはそれなりの手間が必要だということも
お金を払う側には理解が必要かと思う。
全部安く自分だけ得すれば良い的考えでは、材料費はタダでもどこかにそのシワ寄せがくるだろう。
物を大切にして受け継いでいくことは、
目にみえない部分でのお金が必要だという事も承知していただかないといけない。
仮に同じ床材のロックファー150mm巾があっての一般的な補修と
あれこれと考えた末のこのパッチワーク張りのような補修では
何だかこちらの補修の方が
この場所を大切に使われているような印象を受け
結果、室内全体が上質に見えてくるように感じるのですが・・・
ロックファーやウォルナット材での床補修
何か意味深な感じにも見えてきます。
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