これは花台用として作られた穴の開いた樟の瘤板。
お客様との会話の中で、新たな使い方、考えもしなかった部材として
それいけるんじゃない?って事がよくあります。
実際に作るかどうかはまだわかりませんが、
その方は何点か時計を集められていて、それを収納する箱があったらいいなぁ・・との事。
内寸70mm角で3x3、9升の正方形
これは穴があいているしねぇ・・は私の発想で、
この穴活かせるんじゃない?はお客さんの発想。
箱の蓋の一部に自然な形の窓がある事で、中に仕舞った時計がちらっと見えたりしていいのではと。
見えた方がいい、と
ではその視点で、丁度いい窓のある板を探しても、
今度はなかなか出てこないのが無垢板。
そう、この木、この表情、これは何に使うのが素敵になるのだろう・・って感じで
ゆるい材の見方、選び方の方が、きっとその木が活きてくるような気がします。
何が何でも、絶対にこの部材にこの材種のこういう杢目を使うっていうのは
かなり無理も出てきますし、木というより、一部材になってしまうような感じです。
穴があるからダメ、
じゃなくて穴、いかせるんじゃない?かえっていいかもって発想。
(もっともっと多くを見て遊ばなきゃなぁ・・なんて勝手な都合のいい解釈をしています。)
壁面に張る板、
1mx2mでの板、
50cmx50cmの板
30cmx30cmの板
木のどの部分を切り取り
そのフレームにどう映すか?
っていうのも
とても重要な作業だと感じます。
よく観察して、選択して、フレームにどう写し取るか?
是非皆さん意識してやってみてください。
写真と似ているのかもしれません。