BODY:

 MUKU-DATA  栗一枚板製材 修正挽き
3m栗の一枚板2枚 現状一枚は厚み55mm、もう一枚は75mm
この共木の2枚で大きなブックマッチのテーブルを作るとの事で加工前に厚み調整をする為に製材しました。
木の癖はほんとなかなか抜けなくて
この2枚は一枚板になった状態でここへきて約7年ほど経過、3年前に一旦プレナー掛けを行い
立て掛けていた材ですが、また少し捻じれが生じていました。
カウンター使いであれば、3mで10~15mmほどの反りは
使用時にそう影響はないのでしょうが、
ブックマッチでつなげるとなると、12mm前後のネジレは問題になるので
ネジレ部分を何度も何度も少しづつ帯鋸に擦らせて厚みを調整しました。
特に現状55mm程度ですと反りを全部取ってしまうと両面から12mm挽き落とすと
30mm程度の厚みなってしまいますので
板を設置する際は微調整しながらなるべく薄くならないように
尚且つブックで繋ぐ際に支障が出ない程度に帯鋸に材面を当て調整していきます。
とても繊細な作業で神経を使います。
t75mmのもう一枚は t55mmを微調整した一枚の厚みに合わせて調整、
こちらは75mmと余裕があるので材面をキレイに出せる事に重点を置いて製材します。
ちょっと専門的で製材する場面に立ち会わないと分かり辛い話かもしれません。
これが木材倉庫に立てかけてあった2枚です。
この2枚の共木で大きなブックマッチテーブルを作るそうです。
節があったり割れがあったり虫穴もありますが、
そっちの方が面白くていいと言われていました。
続いて
アサメラ(アフロモシア)を製材
両耳付きの3mx680mm程度の一枚板ですが、リフォーム工事で玄関式台用にするとの事
両耳部分はカット(ストレートカット)との事で
特に問題はなかろうと思っていましたが
こちらの材ももう弊社へやってきて6年以上経過したものですが、
片耳を落とした段階で少し引っ張られたのか反りが若干反りが生じてしまいました。
材木は良くあることで、
どこかに鋸を入れると全体を保っている力が偏り反りなど生じてきます。
ありゃ・・って感じで木裏一面を再製材
これがまた一旦帯鋸目に当てる度に少しづつ材が動き、・・・・
想定外の反りの調整
癖ってほんと抜けないね・・って感じで。。
擦り擦りしているから、
もう工場内が大鋸粉が舞って大変でした。
ある程度癖も取ったので、反対側の耳を製材
両面耳なしストレートカットです。
最近バタバタしていて製材しなきゃいけないものがそのままでしたので、
昨日は一気に次は楓
小奴がまたネジレが強い曲者で・・
(くせもの、変換したら曲者 まさにそう。
癖のある木は 曲っていう字なのかもしれない)
かなり捩れていたので、もう薄くなってもシャーナイ的にどんどん製材
随分薄くなってしまったし、
また今後もクセも出てくるんだろうな・・
楓だし・・的な。。
そんな感じで曲者である木の反り捩れの癖を取り除く製材を
昨日は少しやっていました。
こちら2枚も常に木材倉庫を整理する際に、
さてどうしよう・・と悩んでいたものだが(手前:欅、奥:神代欅)
いよいよ解体製材を行った。
反り、捩れ、などを擦り落とし少し癖を取った材は、
これから仕上げ加工へ
という工程になる。
木はなかなかこちらの思い通りにはいかない。
曲者であるそれぞれの木が持っている癖、
思い通りにいかないから面白いとも言えるし
そもそも人間の言う通りに、使い勝手良くっていうも如何なものか・・?
と思ったり。。。
難敵を相手に、自身の気持ちが
これらを受け入れていこうと変化していくこともある。
それって負け?