MUKU-DATA  辛夷(コブシ)

土曜の夜、近所の早咲きの小さな木の桜が半分以上開いていて
わぁーって声が出た。
毎年、この小さな木の桜は他の桜より一歩先に花開く。
目立たない木でライトアップもされないが、
夜、気づかれずに静かに花を咲かせている姿には
ハッとさせられるものがある。
ライトアップされた夜桜もいいのかもしれないが
本来の夜桜ってこういう感じの事を言っていたのかもしれないなぁ・・
ドキドキしてくる。
翌朝寝惚けながら外を見たら辛夷の白い花が咲き始めていた。
また、わぁー と思わず声が出る。
毎年春のこの時期の同じ光景なんだけど、
年を重ねる毎に去年より美しく見えて春が来た嬉しさと共に心に染みてくる。
辛夷といえば、業界でいう変木の「香節(こぶし)」
香る節は、当て字なのか?
こういった当て字なら歓迎だし、変木として使われる材を
辛夷というより、香節といった方が、風情があっていいと思うしセンスを感じる。
この香節、材としても今の建物に合っている佇まいのように思う。
榁、良母、赤松、などと並べながら選んでいただくとすると
香節の樹皮のグレーを中心にした斑模様は、何だか時代にあった感じに見える。
春を知らせる白い花、斑模様のグレーの樹皮、
和洋を問わず室内に1本
どこかに取り付けるのもありかなぁ。。
夕方、春を感じにドライブへ
彌彦山頂まで行ったが、まだ寒かった。
桜の開花は今週末かな?
関連 追記 2019 4/15  香節変木
   新木場へ榁(ムロ)の変木を探しに行ったのですが、
   これだけ多くの変木のストックはあっても室は10数本程度、
   香節などは大量にありました。
   やはり香節の人気、今の時代に合ってるように感じました。

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