MUKU-DATA  西木屋町通 (2023 1/ 3 )

夜明け前まで多くの人で賑わっていた繁華街の朝の景色は嫌いではない。
酔い潰れて道端のベンチで座る若者や片付けられる前のゴミが多く散乱している路地。。。 街には夜と朝の別な顔がある。
木屋町通から高瀬川を渡り西木屋町通の路地を行くと、、 ん?
こんなところにケヤキが・・  
おいおい、・・? 
よく見ると根元部分はビルの中へ隠れている。
大丈夫かぁ・・・?
樹勢は弱まっているように見える。

樹齢100年程度か・・
アスファルトに覆われた不毛な土地で生きているので
もしかして150年、200年と生きているケヤキかもしれない。。

少しづつ樹幹は成長を続け外壁を捲り上げて広がっている。
どんな歴史があったんだろう・・?
昔は周辺にも仲間の樹木たちがいたのだろう。。
ビルの中はどうなっているんだろう・・?
きっと枝葉から雨を集め幹を伝わり生きる為の水を集め何とか凌いでいるんだろう。
人の高さに生える枝は随時切り取られ瘤となって傷口を塞いでいる。

この状態で残しているのは人の情けか愛情か・・
ビル群が建ち並ぶ前から生きていた欅からすれば、、
この状況をどう見ているんだろう・・?

グーグルマップのストリートビューで確認すると
2022 6月撮影の画像、青々とした新緑の葉が広がっていたので
少しは安心・・? 
なんとかまだ元気なんだね・・と思った。

木の声は人には音として聞こえない。
この状況が例えば後ろ足を挟まれて身動きできない猫だったら
きっと救出されているんだろうね。。

こんな場所で一人で頑張っている欅に、また会いにくるよ。
今度はこのビルの中のお店に入ってこの欅の話を聞いてみたい。
想像してなかったストーリーがあるのかもしれない。