MUKU-DATA  斧の柄:花楓(ハナノキ、カーリーメイプル?)

おはようございます。
残っている雪も融け、木の根付近は根開きし、よく見ると蕾もほんの少し膨らんできました。
春はすぐそこです。
今朝、会社に来てメールを開いたら、立木さん(茅野市)から斧の柄の製作過程の写真が送られてきていました。
とっても嬉しいので紹介させていただきます。

以下、全文です。


ご無沙汰しています。

その節は大変お世話になりありがとうございました。

その後のかんたんな経過報告をさせていただきます。

紹介していただいた材を配達していただいてすぐ木取りしまして(最初のほうの写真)さらに数ヶ月乾燥させました。
新たな狂いがないことを確認後、今年に入って削り始めました。
私どもの御柱は抽籤にて曳行する柱を決めるため、早朝その祈願にお宮へ通いながら、
通常の仕事もしながらの作業のためなかなか作業も進まず、
といっても最初の3日くらいはただ眺めているだけで、さらに3日くらい道具の準備(鉋の刃研ぎなど)
結局1月後半からの刃入れとなりました。

2月15日には抽籤式にて曳行担当の柱が決まり、私達の担当は本宮四です。
中では細いですがそれでも大木です。
なにより前宮だと里引き祭が2日で終わってしまうに対し
本宮ですとフルに3日間お祭りができるので皆で喜びました。
前回、前々回と前宮だったので、柱の太さよりとにかく本宮へというのが皆の願いでした。

バタバタしながらも少しずつ作業を進めています。

今回は通常の切り斧と冠落としのとき仕上げ用に使う刃広で少し薄刃の二丁と
前回折ってしまった斧の計三丁を制作しています。
図面もありませんから、さんざん握っては少し削っての繰り返しでなかなか進みませんが、
やっともう少しのところまできました。
今月27日に斧の登録(柄に諏訪大社の焼印をいれる)と安全祈願の神事があるので
それに向けて完成したいと思っております。

その後なかなか連絡も出来ず申し訳ありませんでしたが、
不思議な縁と皆様の理解とご協力、そして私の情熱(変態)が形になり、そして神具になろうとしています。

祭中は多分いっぱいいっぱいで接待もできませんが、是非見学に来てください。

余談ですがその中の一丁はあのとき話題に上がったパープルハートをクサビに使いました。

変態ですから

またご報告いたします。



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昨年の5月、1度だけ数時間お会いしただけなのですが・・(その時の記事 → 斧の柄
あの時の材が姿を変え、神具に変わろうとしているのは、
もう嬉しい限りです。
楔には「紫の魂」を吹き込む訳ですね、
木に真剣に向かい合っている姿、大切にされている姿を感じます。

ご報告ありがとうございます。
うちのカレンダーもかけていただいているのですね、

また一歩、前に進む元気をいただきました。
今日もまた一日です。

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