MUKU-DATA  寄木細工

リフォームの現場でいらなくなったタンスや机、畳などの処分がされていました。

あーっキレイだなぁっていう扉が付いたタンスがあったのでその2枚を外して
そこの家の方に取って置いてはどうかとお聞きしました。
聞けばそこのお母様がお嫁さんに来る時に
持ってきたタンスだそうです。
昭和20年代頃でしょうか・・・
ちょっと一瞬躊躇われた顔をされましたが、「いい、捨てて」って言われたので
私が頂く事を了承していただきました。

なんとなくこれが壊されて焼却処分されるのが惜しいといいますか・・・

これは木象嵌?ズク張り?何というのでしょうか・・
付き板を張り合わせた不思議な模様です。
日本の模様ではないようですが・・?洋風を意識した模様でしょうか?
戸框は多分、栓の木です。欅色に着色をかけています。
鏡板部分の柾目も同材の栓かと思います。
あとは杢の激しい物(多分突き板)の組み合わせ。
バール杢、葡萄杢のようなもの、見る角度によって光る縮みのような杢目など
材種はわかりませんが左右対称に張り合わせてあります。 (杢目の種類

何を原図としたのか?どんな想いで作ったのか?国産材ではないですよね?とか、
作った人に会って色々と聞きたくなってしまいます。

手間をかけて細工をする事。
やはり、いいなぁ~と心にひっかかってきます。

面白い模様ですよね。

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