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■ MUKU-DATA 全国哥麿会 2026夏の全国大会 新潟県スポーツ公園 第4駐車場 8/14(金)
今年のお盆休みは8/8(土)~8/16(日)までと
各々、お客様の仕事に差し支えのないよう任意で休みをいただいていますが
個人的には 8日(土)は木材倉庫、9日(日)お客さん来店、10日(月)は横浜へ配達、
12日(水)はお客さん予約で来店、15日(金)のこれから夕方はお客さんのマンション下見などで
1日おきにちょっとした用事があって遠出はできず
まぁそれはそれで全然構わないのですが
昨日の朝に、そういえば東京で観たい木彫作家さんの個展が開催中だったので
調べてみたら13~16日までは休館・・ ありゃ・・
なんとなくSNSを眺めていたら、 全国からデコトラ300台が新潟に集結!
なんじゃそれは??!
木、木材関連以外は全く門外漢ではあるのだけど、何となく見たことなかったし、、
最近漠然と「カスタム」っていうのが車に限った事ではなくて例えば、家とか小屋とかも含め
一つのキーワードとして頭ん中にあったこともあり、日が暮れたらチカチカしたデコトラを見てくるかぁ
って感じで行ってきた。
もう随分前に美術手帖に(引っぱり出したら 2009年9月号だったのですが)
「アウトローの美学」って、天明屋尚さん中心の特集があって
その中で確かデコトラの事に触れていたよなぁ・・って思い出した。
サブタイトルは ~刺青・デコトラ・特攻服 受け継がれる傾奇者精神~
日本の伝統美術の美意識を大きく対極的に2つに分けると
余白を生かした侘び・寂びの簡素な美意識
と
絢爛豪華な美意識
婆沙羅・傾奇者の系譜は後者の美意識である。
故に、日本のアウトロー文化の系譜は、縄文土器、日光東照宮陽明門、歌舞伎衣装など
日本美術史の一端を担った系譜と連なる美意識と言えよう。とある。
他国の事情はもっと分からないんだけど、多分日本人って繊細で芸が細かくて
拘りが強い、独自な文化があるような気がする。
例えば盆栽の樹形に関しても、懸崖に文人、模様木に吹流し、株立ちと何種類もあるし
オートバイのカスタムビルダーで世界的に評価されている方々もいるし
和食の繊細さもそう、服に着物、家だってそう。
大工の継手や木工技術もそうだし、
木材に関して言えば板目柾目にはじまり細かな等級に仕分けされて
海外のサプライヤーからは、日本は細かいしお金は出さないしって嫌がられたりすると聞く。
世界と比べるときっと細かくて拘りが強くて繊細な気質なんだと思う。
なんて素晴らしい文化、DNAだろうと思う。
これらの世界に誇れる?性質を最大限に使わない手はない。
当たり前と思っていることが、実は当たり前でなかったりで、、
住宅に関して言えば、ここ何十年かは、「余白を生かした侘び・寂びの簡素な美意識」が主流だよね、、
業界に入ったばかりの頃は入母屋に格天井、床柱は黒檀ド~ンってのがまだまだ残っていたのですが・・
住宅である器はシンプル、
木材の一枚板もどちらかと言えばシンプルなものが好まれるようには思うけど
キラキラ栃、杢々な屋久杉とかここだけは絢爛豪華なものが入る事も時々あったりはします。
皆さんそれぞれに美意識があって、そのイメージするものに近づける為に
それを実現してくれそうなプロに対価としてお金を払っている訳でありまして、、
色々と考えさせられる訳です・・
お金がなくても、どうしてもって昂る気持ちが抑えられないとDIYで実行
(お金はあってもイメージしてくれるものに近づけてくれるプロがいない場合もDIYあり)
自分だけ、自分たちだけの拘り、カスタムってのが
どうも最近、引っかかっているんですよね。。


け~っ、きっと哥麿会の会長さんたちが、閉会のステージに立ち
皆さんご一緒にぃ~って トラック野郎の一番星ブルースが流れてきました。
ブルースっていうか演歌的な曲もやっぱり日本独特なメロディー
デコトラとか運転する皆さんとまた合ってるんだなぁ・・ この歌が・・染みてくる~
菅原文太のトラック野郎って観たことなかったから今日打合せが早く終わったら観てみるかぁ・・














木材倉庫で絢爛豪華なパターンでやるなら、この手のカスタムだろうか?
木を使ってなんかどこにもない独自なかっこいいもの作りたくなってくる。
national geographic

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■ MUKU-DATA 欅材 帯鋸目+古色仕上げ
部材取りにと残してあった欅材
最近、倉庫内の小さめの材も整理しているが・・
これどうしようかなぁ・・って材は後回しになって溜まってくる。
これじゃいけないと、目につくものから使える?使っていただけるような何かへと
手を加えている。
なんてことはない欅の短材だったが、目が細かい訳でもなく木目が面白い訳でもなく
唯一の特徴はその昔梁材か何かに使われていて
欠き込んだ手仕事の跡が残っている事か・・
古民家で使われいた訳でもないので煤けて黒光りしていたのでもなく
少しグレーに色が変わっている部分があったりのただ単に古い欅の短材
用途としての見立ては
・土間等段差のある箇所におく敷台
・もしくは大壁和室の畳に床の間風に使う置き床(おきどこ)
畳間でなくてちょっとした空スペースのある場所に置く飾り台など
白い陶磁器が映えそうだ・・
この2点ほどしか思いつかなかった。。
先ずは木表面がグレーに変色していてただ単に古くて汚く見えたので
帯鋸で表面を擦り落とし、帯鋸目の痕をそのまま残すことにした。
そして古色のウッドワックスで着色
一日置いて眺めてみたがグレーがかったただマットな色合いがいまいちだったので
サンダー(#180)で部分的に艶を出してみた。
出っ張りの部分が削れるので帯鋸目の盛っている鋸目部分が白くなった。
サンドペーパーは直ぐに目詰まりをするがそのまま使う事で
妙な艶が出てきてだんだん古材風になってきた。
もう少し茶系の赤味の色が欲しかったので別なワックスを少しだけ上塗りして
再度磨いた。
まだまだもっとそれなりの雰囲気を出せたが、
そうそうこれに手間もかけられないし、こんな作業はDIYでどなたでもできる事なので
この辺で止めておいて、あとはお客さんの手とセンスに委ねようと思う。
多分だけど、もっと磨きをかけ、何度か好みの色を加えて更に磨く
完成してからも今度は乾拭きしながら艶をだしていくと
どこにもないオリジナルな欅の塊になるのかと思う。
その点、木、材木や木製品等はお客さん自身が育てていくとも言える。
是非皆さんにもやってみてほしい。









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■ MUKU-DATA DIY life magazine 『dopa 』
ドゥーパ!no.164号は、まさに常日頃から気になっていたテーマの一つ
DIY、そしてその場での趣味的な好きな事の副業
弊社建築部では自社設計施工、建築家設計物件などさせていただいているが
そんな中でも独自の感性と空間作りをしたいという方が時々いらっしゃる。
人が描いた図面や空間では100%、それを満たすことができない施主さんがいること。
また土曜日オープンの木材倉庫に来られるお客さんの中には
DIYerさんも少なからず訪れ、お話を聞いていると皆さん個性的な空間作りをされているし
人生そのもの、生き方が面白い人たちが多い。
皆さん強いなぁと思いつついい刺激をいただいている。
ロケーションのいい場所で(それぞれに違うが)
コストを抑えた建物を器だけ作ってあげて、内装はDIYでやってもらう、
出来ない箇所はプロの手を借りる。
予算が足りなければ、背伸びせず一先ず最低限生活できる範囲にとどめ
また少し余裕ができたら間仕切り壁など設けながら
家族の成長と共に少しづつアップデートしていく。
家はお引渡しされた時が完成でローンを払い続けるのではなく
少しづつ手を加えながらその時の自分らしい室内へと変化させていく
っていうのもありだよね。。 と
小さな家、小屋、最低限の水回り設備と寝室のみ確保して
他は土間のまんま
白いキャンバスを渡されたようでワクワクしませんか?
そこに描くのは家族たち、自分たちが最高に居心地のいいように他とは違う自分たちの世界観
そんなお宅を拝見すると自分たちらしく生きているなぁと何だか嬉しくなってきます。
その土間を使って副業でカフェやるもよし、焼き鳥屋だっていいし、
アクセサリー作りをして販売するもいい
趣味のバイクや釣り道具を並べてもいいし
ネット通販用の事務所でもいいし、アトリエでもいい。
仮に会社勤めがつまらなくても会社は会社、割り切って日常業務をこなして
平日帰宅してからは本業に支障ない程度に好きな事を副業としてやって
休日は本気出してやれる。。
人の数だけ、生き方が想像でき、好きをやっている人は輝いている。
セルフビルド、ハーフビルドはそんな夢を見させてくれるような気がする。
そんな何にもない最低限の空間って欲しくないですか?

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■ MUKU-DATA ベンチ/スツール 材種:杉 設計:木材倉庫のN
しばらく前にS大工さんのところに行ったら
原寸起こして何やら作ろうとしていたので
1.私:何してるん?
2.S大工:いやぁ~Nさんに頼まれてさぁ~
3.私:またNさん、こんげ難しそうなの頼んでんだぁ・・
4.S大工:だっけさぁ~ 原寸作ってからやらねと出来ねわね
5.私:そーらいねぇ~、ごめんねぇ、ありがとねぇ~ 頼むわ
この1分も満たない会話の中での本当の意味合いは
1.また面白そうなもの作ってますね、
手を動かして作ることが好きなS大工さんは現場の合間にベンチを製作
2.これは嫌ではない
3.大工さんが作るには脚が斜めに入っているし難しそうだけど
S大工さんは、それが面倒とは思っておらず、むしろ作るのは好きだし
あのお店で使われる事が想像できるのである程度やりがいもあるだろうと思う
Nが難しそうなものを頼んですみません、何とかS大工さんの技術で
形にしてあげてください。と言いつつ(気持ち良く仕事して欲しいので)
でも内心は決して難しい仕事だとは思っていない。
自分だったらもっと難しい事をお願いするかもしれない。
(それはその大工さん が作れる範囲内で判断はするが)
意味のある脚の角度なので、これでいいと思って見ていた。
4.あの現場とNさんの依頼なら、自分でできる事であれば
一生懸命やるよって意味合いかと
5.期待してますね、お願いします!
お盆前の木材倉庫OPENの準備をしていたらS大工さんから電話
スツール出来たよ!って
きっと原寸まで起こして思い通りに出来たので私にも見せたかったのかと思う。
その時に撮った写真
座面は杉の桁等に使う乾燥材の平角、節のある並材
脚は杉の上小節~無節の本社で天然乾燥している造作材用から
適材を木取りして出したもの。
自分はあんまりこういったもののデザインできないが
丈夫そうなのがいいのと、何だか木で作った同じ形のものが数台あると
可愛く見える。
A A A
結構好き
丈夫で、ノーブランド、アノニマス
とにかく丈夫だとずっと使えるし、とかく木製品に関しては
長く使えば使うほど、味わいも増してその場に馴染み
その場だけ、そこでしか出せない深みが出てくるから丈夫なのはいいなぁって思う。
人の一生より長生きして、次へ受け継いでいって欲しい。
そういった木製品を作っていく事も
木材倉庫の一つの役割なのかなぁ・・って思ったり。。
作りひと知らずの無名な職人が作った丈夫で無骨なもの。。








その日の夕方、木材倉庫のNは
自ら設計して材料の手配し、大工さんに図面と作り方の相談をして
ようやく完成したベンチの写真を撮っていた。
考えていたものが形になるって事は嬉しい事だし
当たり前のことだけど、お客様からそのお金をいただくという事は
お客様にとっても求めていたモノの完成度と満足度が高くなければ
いけないこと。
何でも丁寧に慎重に掘り下げるように見えるNさん
木材倉庫には第2と第4土曜日に時間があれば手伝いに来てくれている。
特注の木の家具等をお考えの方は一度Nにお話していただければと思う。
最近Nさんがはじめた「木材・家具」関連のインスタはこちら
木材倉庫のN

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■ MUKU-DATA 桜一枚板座卓 2400 700-710-670 t50mm SOLDOUT
畳間に座卓を・・と探しに来られたお客様
はじめは桜なんかいいかなぁ・・と考えられていたようです。
建築工事と並行しながら何度か木材倉庫へ足を運んでいただき
いろいろな一枚板を見ていただく中で
桜から別な材種へと気持ちも変わる。。
最終的にはスポルテッドの榎を座卓にしようと決めていたようで
白地に墨流しのような模様の入った榎
木に夏、玉蟲が好む樹、何故に榎になったのか詳しい経緯は伺っていないのだが・・
数枚あるスポルテッド榎の中から墨流しの模様の入り方で
好みを一枚を選らばれていたようだったのですが、、、
その選ばれていた榎を社内の伝達が不十分で、私自身が別なお客さんに販売してしまうという痛恨のミス・・・
お客さんはきっと室内へ置いた際のイメージを何度も想像していたのだろうけど・・
ご理解ある方で「支払いが済んでいないのだから仕方ない」
「縁がなかったんだなぁ」と言っていただいた。
誠に申し訳なく思っている。
仕切り直しで、また好みを一枚を探すことから始まる。
始めにイメージした通りやはり「桜」
数枚ある桜の中から選んでいただいたものがこの一枚。
仕入れは2018 10月、天然乾燥を終え数年前に一度プレナー加工を終え
倉庫に立て掛けてあった一枚だった。
この板がここへ来て6年半が経過した事となる。
何度も書いているが、木は不思議なもので皆で見て
あれこれと言いながら可愛がれば可愛がるほど、輝きを増してくる。
これは、ちゃんと見ることで眺めている程度とは違って
見えなかった部分まで良く見えて分かるという事なのかと思う。
私自身も、この桜ってこんなに縮み杢があったっけ?っていうほど
輝きを放って見えた。
オイル塗装はオスモエキストラクリアーを塗った後に
今回はトップコートのオイル(カウンタートップオイル)を初めて使ってみた。
仕様書では木地にこのトップオイルを2回塗りと書かれてあったが
先ずは木の内部へ浸透するようにエキストラ1回、
乾燥後その上からトップオイルを塗った。
お客さんにも実際に塗っていただいた。
木裏から塗って、12時間以上置き乾燥後、木表
気合が入り過ぎたのか特に木表側にオイルを浸透させたくて塗布後数分放置して
拭き取り作業を繰り返していたが
何度拭き取っても汗のようにオイルが染み出てきて
出なくなるまで10回ほど拭き取りその作業で4時間ほどかかってしまった。
桜の一枚板に自らオイルを塗ったのは初めてだったかもしれないが
材種によって、また同じ材種でも個体差でオイルの吸い込みに関して
違いはあるのだろうけど、この桜は樹脂分が多いの何度も拭き取り作業を繰り返した。
榎に出会い、残念ながら縁がなかったけど
この桜とは縁があって迎え入れることになったんだなぁ・・と
お客さんは話されていた。
この桜は待っていたのかもしれない。
このことも何度も書いているが
人が木を選んでいるようで実はその木が人を呼び、逆に選らばれいるのではなかろうか・・?
この仕事をしていると度々そういったような事を感じる。
お客さんのご厚意で
お届けした後に販売する立場としては実際に座卓を使ってみた方がいいのでは?と
早速、桜の座卓で一杯飲ませていただいた。
脚はお客さんが用意した藁で作られた高さ100mmのもの
その上に桜50mm厚を載せただけなので
畳から天板トップまでは150mm
よく和室で見る猫脚のついた座卓だと300~350mm程度なので
その半分ほどの高さだが、特に問題なく使えた。
見た目は低い方が良いようにも見える。
今朝電話して材面の様子を聞いたが
やはり日本酒だとコップの輪染みなどついているらしい。
#400番で磨かれて光沢がある天板は今はキレイ過ぎるから
余計に染みが目立つのかもかもしれない。
コースター等を敷くなどすれば輪染みも付かないのだろうが・・
そういった汚れが嫌であればやはりウレタン塗装という事になるのかと思う。
3年後、5年後、10年後とどう変化していくか・・
無塗装、オイル塗装の一枚板は
その場とそこの住人、そこを訪れる人たちと共に育っていくといったイメージ
どこにもないその場だけの、その場ならではの味わい深いものへと
変化していくことが楽しみの一つでもある。
いや~ご馳走になったし、低めの座卓の使い心地も体感する事ができたので
今度は別なお客様にも説明ができるし、ありがたく思っています。
今度は酒飲み仲間を引き連れて
また桜に汚しにお邪魔させていただいても宜しいでしょうか?
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■ MUKU-DATA 楓耳付きカウンター 窓周りと上り框の納まり
木材倉庫から旅立っていった材木たちのその後が
どういうふうに使われたか?というのはとても興味があるし
一枚板テーブルであれば、完成したお宅へお届けする事が多いので
テーブルを設置した後の室内との関係は目にする機会もあるが
工事中に建物に取り付けられる例えばカウンター材などは
実際にどういう感じになったんだろう・・?と気になることも多い。
以前はできるだけ、それが取り付けれた現場を見に行っていたのだが
ここのところ、なかなか現場に行けていない。
現在建築部で施工を請け負っている金子勉建築設計事務所さんの「松野尾の平屋」の
写真が現場監督の長野から送られてきた。
あの楓がこんなふうになったんだぁ~!
うわぁ~ なんか良い感じ~
材面を仕上げずに帯鋸目が残る粗木のまま使う事がある金子さんだが
ひとむかし前であれば、材はキレイに仕上げるもの
当たり前に仕上げてきた大工さんやそれを見てきた材木屋からすると
本当にこれでいいの?と少し心配になる事もあるが
最近はお付き合いのある工務店さんの設計士さんの中でも
「帯鋸目が残るこのままで」と言われる方もいるので
きっと素材感、ラフな感じ、光の反射など考慮されて
あえて仕上げないラフ挽き感を残しているかと思う。
ラフ挽きのまま使った場合、はじめは木にざらついた質感を感じるかと思うが
10年、20年、30年と経過すると共に
頻繁に使う箇所ほど緩い艶が出てくる事だろう。
まさにそこに住む人仕様に変化、深化した無垢材の姿がある事かと思う。
粗木の材がそこで住む人と共に育っていくという感じか・・
そういった流れも悪くはないと思う。
逆に一般的な仕上げた材に関しても、使いながら傷もでき味となり深みが増す。
木は時間を経ながら摩擦されその場にしか出せない質感、艶感へと変化し続けていく。
上記の写真、面白い納まりだなぁ・・と何度も見ながら考えていた。
建築は納まりの集合体
部材と部材の取り合いをどう納めていくかが、現場の腕の見せどころ。
窓際の窓台を兼ねたカウンター&ベンチにも使う楓の耳付き一枚板
間口は確か二間半(4.55m)で内法必要寸法は4.2m程度必要だったかとは思うが、
上り框までの必要長さは3.8mほどで足りるので後は納まりは現場で考えると
いう事で長さは少し足りないけれども、この楓を選ばれたかと思う。
(寒い頃、木材倉庫で施主さん金子さん長野であれこれと長い時間検討していた)
素材探しの頃、なかなか白っぽい木で4.5m~5m材の乾燥した材が出て来なくて
暫く探してはいたのだが、
仮に5m材の楓の乾燥材が見つかったとしても
予算的には合わない金額になったかと思う。
(確か当初はアッシュの耳無し4.5m材があったのでそれを使う予定だった)
工業製品ではない自然素材である一枚板ではこのケースはよくあること。
この楓、融かしてこねてもう50cmほど伸びたらいいのに・・
探してもその長さが出てこない時は出てこない。
そこで重要になるのが足りない長さをどう納めるか?
昔の木造建築ほど、大工の納まりの工夫や知恵を見る事ができその納め方に感動する事が多い。
ここの場合は耳付き框材の長さは十分足りていたので
窓際まで伸ばして納めて良かったんだろうが
それじゃあ、カウンターとの縁が途中で切れたみたいでいまいちイケていない気がする。
どういう経緯でこの納まりになったのか詳細は知らないが
現場で窓周りとカウンターと框材の取り合いを良く見ながら
判断したのかと思う。机上だけではきっとこの納まりはできないかと思う。
昔は木材は高価なものだったので、大切に無駄なく
足りない部分は工夫して知恵を出し合いながら各所を納めていった。
(私が材木屋になるずっと前の話)
足りなきゃ、逆手にとってそれ以上に良く見えるように考えればいい。
仮に長さが十分にあったとしたら、この部分をどう納めていただろう。。
(なかなか各所の取り合いが多くカウンター端部をどう納めるか悩みそう)
長さの足りた分、その金額に見合う分の納まりになっただろうか・・
この写真を見ながらそんな事を考えていた。
無垢材、一枚板類は、こちらの思い通りに使い勝手のいい建材とはいかない。
その材に合せて臨機応変に納まりを考え、変更できるところは変更しながら
その素材が持っている良さを引き出してあげること。
金子さんが設計する建物には、いいの?このままで??っていう
木の使い方が多々あるのだが
完成された室内を見ると
その木がそのラフな姿のままでなければ出せない味わい、
その木が持っているその木だけの良さが最大限活かされていると感じる。





4月下旬に完成見学会をやるそうです。
金子さんが作る「木の建築、木の室内」を是非体感されては如何でしょうか。。
☞ 金子勉建築設計事務所「松野尾の平屋」
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■ MUKU-DATA ウェンジ / パープルハート 新潟市 M 様
お店に少しづつ手を加えながら居心地の良さ、理想の室内へと
少しづつ改装工事を続けているようで
今回はカウンター部分を改装するとの事。
間口4.6mのカウンター部分に1本柱があり
柱の左1.8mはパープルハート、右の2.7mはウェンジで
カウンターを設置するらしい。
建築で使われる材を扱うものとしては
建設会社さんや設計士さんが考える内装の材の手配は常の仕事ではあるが
時々オーナーさん自身の考えている内装、
オーナーさん自身がカウンターなどメインとなる木材を探しに来ていただく事がある。
そういった方々とお話していると
常とは違ったそれぞれの独自の考え、色が明確で個性的で面白い事が多い。
設計から施工、目に見えない室内を形にしていくために
先ず図面があり、それを担う建設会社は大きく振り切るにはリスクを伴う。
平均点以上、70点、80点、
どうしてもそうなりがちではあるが
オーナーさん自らが構想し動き選んで一緒に建築に関わっていくと
個性的な室内が出来上がる事が多い。
不特定多数の人から見ればそれが仮に50点評価だとしても
オーナーさんやその周辺、似たような考えの人たちからすれば150点、200点の
内装が出来上がってくる。
このオーナーシェフでもあるワインバーM様も、そんなような気がする。
設計は入れず、自らの考えを大工さんに伝え少しづつ手を加えながら
居心地の良さを追求しているように思う。
設計士、建築家にお願いするのであれば
自分なら、先ず自分の思考とは別次元へ行きたい時、超えたいとき、
お気に入りの建築家を見つけて、要望は要として譲れない2~3点程度
あとは、全て自己責任で信頼して好きなようにやって欲しいと。
心配事や要望が多くなればなるほど、一般化するのは
建築に限った事ではないのかと思うけど。。
パープルハートは削る前は濃いめの紫、軽くプレナー掛けしたら
鮮やかな紫になって、これはお客さんに喜んでいただけるかなぁ・・と
途中経過を見ていたが、
サンダー掛けを終えたら赤というかピンクというか紫からそちらの色に変化していた。
紫外線の影響を受けやすい木なので、少し光が入れば
また鮮やかな紫に変化するのかと思っている。
時間がなくて、仕上げたウェンジもパープルもゆっくりと写真が撮れなかったので
完成したらまた見せていただこうと思う。

昨年納めさせていただいたクラロウールナットのテーブル
クラロの接木部分が見えて面白いかと思う。
塗装はセラウッド塗装


こちらはY字の欅
Y字だと使い勝手はどうだろう・・?かとか普通は心配になるのだろうが
オーナーさん自らが選んだからできたこと。
意外と使い勝手は問題なく、曲りの部分に覆われた席は居心地は良さそうに見える。
クラロと欅の組合せ、
全然系統の違っているアメリカ産と国産の木ではあるのに
全く違和感がなく自然な感じで納まっているように見える。
何故だろう・・?

クラロの端材は、自らサンダー掛けしてオイル塗装をしたらしい。
テーブルのクラロと欅はセラウッド塗装で仕上げたが
今回は手触りの質感を重視してカウンター材は自らオイル塗装で試してみるとの事
輪染みなどセラウッド塗装とは違って跡は残るかとは思うが
テーブルとはまた違った一枚板カウンター材へ育っていく事かと思う。

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■ MUKU-DATA 樟(クス)2100 300-600-650 t45mm 天然乾燥材 未加工
ちょっと気持ち悪いよね・・?
薄暗い倉庫で横を見たら、こいつが微笑んでいたらギョっとするかもね。。
木なんだけど、木目の様子で何かに見えたり何かが宿っているかのようで・・
じゃあ、この樟、何にしようか・・?
何に向けたらいいかなぁ・・?
レジンで形成してテーブル、カウンターにする?
長さを切ってサイドテーブルやカフェテーブルにしようか・・
このまま部屋に立て掛けて置いてオブジェや置物みたいに飾ってはどうか・・?
絵だって書だって、それなりの値段はするだろうから
そのままの木を部屋に立て掛けて飾って眺め、触り
時に横にして台に載せて即席テーブルにしたっていいだろう・・?
絵、書、工芸品、植物、・・・
それらを室内へ迎え入れる事で部屋の空気感がガラッと変わる
オーラを放つものがあるのかと思う。
実はその最たるものが製材された「板」だったりする。
使い方は自由、ルールはない。
もっと大胆に、自由に、木を身近なものとして使いこなして欲しい。
常識を越えたとき、一気に距離は縮まり
どこにもない「自分だけの木」と深化する。








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■ MUKU-DATA Jazz FLASH 新潟市
帰郷して間もない20代の頃に数回、お邪魔したことがある。
その時はコーヒーもいただいたし、水割りだったかロックだったかもいただいた。
先週末、23時過ぎに看板が灯っていたのでドアを開けてみた。
今夜はセッションがあったようで先ほど終わったばかりでもう閉店らしいが・・
1杯だけならどうぞとお疲れのところ温かく静かな口調で迎え入れていただいた。
JAZZというと何故かウイスキーが定番のようで
水割り、ロック、ストレート、何にしますか?と言われ
ウイスキーなんて最近全然飲んでいないので水割りをいただいた。
約30年ほど前に数回訪れたことがある話をさせていただいたり
その時は、まだ奥のステージはなく薄暗くて狭くて
あぁ・・「ザ」ジャズの店みたいな感じだったが
いつの間にライブができる場所ができていた。
お店をはじめてから46年が経ったという。
店内の内装は床材や羽目板類はパイン材だったかと思う。
深みのある木の内装と見た事のない大きなスピーカーなど
ズージャーに詳しくない自分には全てが新鮮で、
木の室内の心地良さに気持ちを委ね材種が何か?などへあまり意識がいかなかった。
席がとてもいい。
二人掛けと一人用を並べて3人座れる座席、テーブルは小さな欅の一枚板で
キレイ過ぎない仕上げには帯鋸目の痕が残っているが
長く使われてきた事で表面は滑らかになっている。
使い込んでこそ滲みだしてくる理想の木の姿に近い。50年使った風格かと思う。
店内の様子に見入っていると、大きなコーナースピーカーから
ビリビリしたサックスのジャズが流れてきた。
かすれたサックスの音が心に突き刺さる。
なんて贅沢な時間なんだろう。。
数年前にある人とジャズ喫茶の話をしていた時に
昔からある古いジャズのお店が好きだなぁ・・
なんていうだろう・・
時間の摩擦みたいなものがいいと言っていた。
「時間の摩擦」・・・ (摩擦かぁ・・)
木とジャズはとても相性がいいと確信した。
あの室内の感じとサックスの渋く響く音は木の内装であるからこそのものだろう。
時間と人、音、時に摩擦されながら更に深みを増していく。
JAZZには詳しくないが、あの居心地の良さを味わう為に
またお邪魔させていただこうと思う。


小ぶりだけど欅の一枚板で、帯鋸目も所々に残っている。
JAZZと欅、何だか合わないようにも思えるのだがそんなこともない。
材種は、こういった場所では特に関係ないのかもしれない。
木味(素性)はどれも良い欅だったけど(まぁそれが一層とイイのかもしれないが)
それよりも、やはり木は長く使い込んでこそ、本物の味わいが増していく。
多くの人が訪れ、毎日掃除をしてテーブルを拭く。46年・・・
毎日10分の掃除を40年と、1週間まとめて10年分集中的に掃除して磨くとでは
やはり輝きは明らかに違うだろう。。。
木は毎日使いながら育てるものとも言える。
この椅子の配置がお客さんにとって凄くいいんじゃないかなぁ・・と思った。


このコーナーに置かれたある大きなスピーカーは何だろう?
少し調べてみたらVITAVOXってイギリス製のものらしい。

オーディオ機器に関しても知識は疎い。
凝り始めたらキリがなくきっと深みにはまってしまうだろう。。。
興味はあるが、手を付けれない・・・つけない方が良さそう。。かなぁ
仕様書を見ていると、

Finish / Figured Walnut とある。
表面仕上げ / 杢のあるウォールナット
こういった高級な家具類にウォールナットやクラロウォルナットなどの杢のある
突板がブックマッチで使われているのを時々見かける。
古いベントレーのパネルにはグラフテッドウォルナットがブックで使われていた事を思い出した。

最近きいた曲でお勧めらしい。北欧なんだけど日本的というか・・
というようなお話をされていたような。。

JAZZ SISSA 2022-2023、今回は新潟にあるお店がFLASHさんを含め
4軒、掲載されているらしい。早速注文した。


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■ MUKU-DATA 八日通り 池田塔 木彫刻工房
瑞泉寺へ向かう八日通りには彫刻工房をはじめとして色々なお店があるのだが
普段から材木屋として住宅に関わる中で
どういった住まいやそこでの暮らし方が自分らしく気持ち良く生活できるんだろう・・
という事は自然と考えること。
そんな中でここ数年、小さな家、小さなお店、無理のない等身大の普通の生活が
一つのテーマになっている。
卒業して、就職して、結婚して、家を建てて、子供を授かり、一人前に育てていく。。
というのが50代の私らの一般的な考え方だったし、親に願われながら
そういった事を疑わずに過ごしてきたのだけれど
それは戦後からの昭和の理想と一般的な幸せ論で、
そんな追いつけ追い越せ時代はとうの昔に過ぎて終わっているのかもしれない。
家の間取りはLDKに風呂、トイレ、寝室、子供部屋2つ
メーカーに決められた間取りの中で、そこに合せて生活していく事は
まぁ楽っていえば楽かもしれないが(考えなくてもいいので)
本当か? ほんとにそれが一番快適か?って考えると疑問が湧いてくる。
自分の周りには何故か一人暮らしの人が多いし
子供を持たない夫婦も多い。
っていうか、ちゃんと思い浮かべてみると7~8割がそういった人たちばかり。。
それぞれに皆さん人生を楽しみながら大切に生きている。
そんな事を思いながら、どういった間取りの住まいが
快適で自分らしく生活できるんだろうか・・
自分だったらこういった場所や家がいいなぁと想像している中の一つが
小さな家だったり小さな店舗併用住宅であったりがある。
利賀芸術公園にあった小さな宿泊群は、あぁこの大きさで十分十分って思ったし
瑞泉寺へ向かう八日通りの『塔』彫刻工房は
通りからストレスなくお店にいざなわれ、土間スペースをギャラリーとして
自ら製作した作品を展示販売していた。
ギャラリーと工房はFIXで仕切られ、お互いのちょうどいい距離感が保たれていた。
そうそう、この自然な感じ・・
通りには古道具屋さんもあって、お店の雰囲気は良かったが
ガラガラガラと古いガラス戸を開けてそこに立った時の店主との微妙な距離感は
少し息苦しい感じがした。(自分はそういった事が人よりも気になるようだ)
何だろうなぁ・・この差は・・
間取り、お互いのスペース、距離感って大事ですよね。
そういった感覚的な事って人それぞれに違うから
はじめから間取りをガッチリ決めてしまわない方がいいのかもしれないよね。
小さな家や小さなお店
こういった家やお店を普段ぼんやりと想像していたので
とても参考になりました。



