
■ MUKU-DATA ベンチ/スツール 材種:杉 設計:木材倉庫のN
しばらく前にS大工さんのところに行ったら
原寸起こして何やら作ろうとしていたので
1.私:何してるん?
2.S大工:いやぁ~Nさんに頼まれてさぁ~
3.私:またNさん、こんげ難しそうなの頼んでんだぁ・・
4.S大工:だっけさぁ~ 原寸作ってからやらねと出来ねわね
5.私:そーらいねぇ~、ごめんねぇ、ありがとねぇ~ 頼むわ
この1分も満たない会話の中での本当の意味合いは
1.また面白そうなもの作ってますね、
手を動かして作ることが好きなS大工さんは現場の合間にベンチを製作
2.これは嫌ではない
3.大工さんが作るには脚が斜めに入っているし難しそうだけど
S大工さんは、それが面倒とは思っておらず、むしろ作るのは好きだし
あのお店で使われる事が想像できるのである程度やりがいもあるだろうと思う
Nが難しそうなものを頼んですみません、何とかS大工さんの技術で
形にしてあげてください。と言いつつ(気持ち良く仕事して欲しいので)
でも内心は決して難しい仕事だとは思っていない。
自分だったらもっと難しい事をお願いするかもしれない。
(それはその大工さん が作れる範囲内で判断はするが)
意味のある脚の角度なので、これでいいと思って見ていた。
4.あの現場とNさんの依頼なら、自分でできる事であれば
一生懸命やるよって意味合いかと
5.期待してますね、お願いします!
お盆前の木材倉庫OPENの準備をしていたらS大工さんから電話
スツール出来たよ!って
きっと原寸まで起こして思い通りに出来たので私にも見せたかったのかと思う。
その時に撮った写真
座面は杉の桁等に使う乾燥材の平角、節のある並材
脚は杉の上小節~無節の本社で天然乾燥している造作材用から
適材を木取りして出したもの。
自分はあんまりこういったもののデザインできないが
丈夫そうなのがいいのと、何だか木で作った同じ形のものが数台あると
可愛く見える。
A A A
結構好き
丈夫で、ノーブランド、アノニマス
とにかく丈夫だとずっと使えるし、とかく木製品に関しては
長く使えば使うほど、味わいも増してその場に馴染み
その場だけ、そこでしか出せない深みが出てくるから丈夫なのはいいなぁって思う。
人の一生より長生きして、次へ受け継いでいって欲しい。
そういった木製品を作っていく事も
木材倉庫の一つの役割なのかなぁ・・って思ったり。。
作りひと知らずの無名な職人が作った丈夫で無骨なもの。。








その日の夕方、木材倉庫のNは
自ら設計して材料の手配し、大工さんに図面と作り方の相談をして
ようやく完成したベンチの写真を撮っていた。
考えていたものが形になるって事は嬉しい事だし
当たり前のことだけど、お客様からそのお金をいただくという事は
お客様にとっても求めていたモノの完成度と満足度が高くなければ
いけないこと。
何でも丁寧に慎重に掘り下げるように見えるNさん
木材倉庫には第2と第4土曜日に時間があれば手伝いに来てくれている。
特注の木の家具等をお考えの方は一度Nにお話していただければと思う。
最近Nさんがはじめた「木材・家具」関連のインスタはこちら
➡ 木材倉庫のN

