■ MUKU-DATA 手前:栃 奥:黒柿
しばらく外で放置されていた栃の挽き材
色はグレーに変色して、パッと見はただ単に汚らしい汚れた板
これ、少し杢もあるし黒い染みはスポルテッド原液みたいだし
これ化けそうだなぁ・・と
木表になっていた板が夏場に割れるといけないので木裏にしてそのまま放置していた。
先日、木材倉庫から車に積んで、工場へ持ってきて
削る前の状態で、再度数日よく眺めていた。
使われていた木ではないので古材ではないのかと思うが
屋外に放置されたグレーに変色した栃はそのままでもそれなりに雰囲気はあったのだが
やはり削ってみたい気持ちになって週末、他の材と共に削ってみた。
削る前、少し杢もあるしどんな顔を出すんだろう・・・?と
興味津々だった。
材面には青(カビ)が染みこみ一部木目に沿ってスポルテッド模様も表れていた。
滲んだ感じが墨流しのようでそれが栃の杢と重なりあって
なかなか雰囲気あって良いんじゃない?って薄い板に仕上がった。
削った板をまた室内へ入れて良く眺めている。
良い木って何だろう?と思う。