MUKU-DATA  欅古材 → 出窓カウンターへ 2.7m 300x45mm 帯鋸目

差し鴨居として長く使われていた欅を再利用したいと依頼を受ける。
二間あるが、かなり曲りが強くどの部材として再利用するかお客様と検討。
出窓カウンター9尺を一枚木取る事にしました。
欅のカウンター、これくらいの大きさであれば新品でもそれほど金額に差はないのかとは思うが、
思い出の住まいに取り付けられてあった部材を再利用して
また新たに活かしてあげたい気持ちは同じ。
思い出を受け継ぎ、次に繋げて行くこと。。。
かなり曲りがあったので3.8mを2.7mにカットしてから製材する事に
カットされた部材も何かに使えそうです。
晩年は化粧ベニヤが打ち付けられていたのでしょうか?
小さな釘が多く残っていたので釘を抜き取る作業
(釘が残っていると鋸刃が傷んでしまいます)
さぁ、製材
あれ?カツンって感じで、
見落とした釘が残っていたようで・・ くぅぅ・・
鋸を変えたばかりなのでこのまま製材
(あとは万能機に通して仕上げようかと)
製材を終えた欅の板、
じっくりと静かに良く眺めてみる。木との無言の会話・・
(あなたはどんな感じにしてあげたらいいのかなぁ・・・って具合に)
帯鋸目の出方、見え方、
これ雰囲気がいいのではないか?
因みに帯鋸目は製材速度でその間隔は違ってきます。
お客様にも見てもらい、
この鋸目をそのまま活かして仕上げることにしました。
一本だけ見落とした小さな釘を挽いてしまったが、
思わぬいい方向へのカウンター材へと、
結果オーライです。
欅の新品ならこうはならなかったかと。。。
帯鋸目が残ることで、新品の欅以上の味わいのあるカウンターに
生まれ変わる事になるのかと思います。
出来上がったらまた写真を載せたいと思います。
追記 :6/13
リフォーム中の現場
お客様がカウンターや棚板類を塗布

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