■ MUKU-DATA 黒柿 1.45m 未乾燥材
何度も書いていますが、弊社に黒柿の良材は、今のところは一枚もありません。
孔雀杢の乾燥した極上の黒柿が何枚か在庫があればいいのですが・・
縁がない。。というよりは資金がない。(物もないのかもしれない)
材木屋になり、少しづつ木を覚え暫くたった頃に
黒柿を知り、なんじゃこれは!と思いつつ、
黒の少しだけ入った丸太を挽いてみたり(お遊び程度)、
端材を購入したりしながら、乾燥過程でことごとく駄目になっていく。
(深く割れるし、大きく反るし、虫は大好物みたいだし・・)
そんな傷心しながらも、お手頃な柿を見つけては、少しだけ・・と
手を出してきた。
神代木みたいにこれは勝負だ!と賭けに出たことは一度もない。
極上のものは100万超えはザラなので、この木の事を良く知らないから
怖くて手が出せないといったところかと思う。
初夏の頃に1.5mの小さな柿をまた入手して
桟入れして保管しつつ、皮むきして割れ止め塗らなきゃと思っていたが
バタバタしていて漸く先週末に手入れしなきゃ💦って材を開けたが・・
時すでに遅し・・・
黴てるやないか!💦💦
そんな時期にそもそも白い広葉樹なんて挽くもんじゃない!
晩秋の頃から厳冬の時期に静かに挽いて養生してゆっくり春を迎えるのがベストだろ!
桟入れして日陰の倉庫に保管しておいたから油断してたが
少し黒がある程度の小さな材だが、直ぐに手入れをするべきだった。反省。
難しいよなぁ・・黒柿さん。。。
黴はまだ浅いので削ると取れるかもしれないが割れもあるし、、、
皮むきして、養生して、どうも湿り気が気になったので
木裏にして連休中に日光浴をさせていた。
黴を取り除くのを兼ねて材面を濡らして
春先や夏のように強くないお天道様にさらしておいた。
以前、聞いたことがあるが、まだ乾燥が足りない材を乾かす際に
一旦材面を水で付けてから乾燥させると早く乾くと
欅に水をかけている材木屋を見たことがあったが
これは一理あるなと思い今回やってみた。
(中の水分も同時に引っ張ってくれるのかもしれない)
何故今回こうしてみたかは、直感
今までの経験と勘で、現状何となくまだ湿り気があったし、汚いし、
既に割れていたし・・
秋晴れの連休中の2~3日、外で日干しした事で
材を触った感触は、なんとなく木は安定してくれたように感じる。
通常ならここで割れ止めを塗り、桟入れして倉庫で保管なのだが、
今回は割れ止めなしで本社のDEEP猫屋倉庫に置いてある。
なんとなくこれ以上割れが広がらない気がするし
ここに置いておくことで頻繁に状態を観察できるので・・
この判断も、いままでの経験からの勘。
木は全て状況が違うので一律に同じように管理できないのだが・・
今回はこれがベターだろうという判断。
ここ数日、毎日眺めているが、今のところ問題なく
触った感じも水分もある程度は抜けて状態は悪くない。
っていうか、、、
あなたたち、良材ではないけどなかなか良い雰囲気出してるね・・
いいんじゃないかなぁ・・という具合に
どんどん日増しに個性が溢れ出てきているように見える👍