MUKU-DATA  花梨 2900 500~600 t47mm 天然両耳付き ガラス塗装

もう加工して送ってくれた?とオーナーさんサイド連絡をいただき・・
えっ!?
まだ加工もしていない状態だったののが先週木曜日
急遽加工を行い、内装会社とやりとりする中で、もう塗装屋さんは現場に入らないのでこちらで塗装をして欲しいと。
塗装はガラス塗装で艶消しとの事
オイル塗装は弊社でもやるがガラス塗装・・?
前々からガラス塗装とは耳にするが実際にやったことはなかった。
急遽、木質系塗料専門メーカーの玄々化学工業に相談し、
玄々さんのクリスタルインテリア(IH-25-00)と艶消し材を取寄せた。
メーカーさんと販売店さんとに塗り方と艶消し材の配合を何度も確認しながら
土曜、日曜にかけて3回塗りを終えた。
急遽というのはこちらで何が何でも何とかしなきゃいけないので
経験が上積みされるものだと思う。
時間があれば、塗装屋さんへお願いしていた事だろう。

塗り方はオイル同様にそう難しいものではなく素人でもできる内容。
問題は塗料の金額。かなり高額な塗料の為、圧倒的に優れた耐汚染性能があるにしても
何でもかんでも塗装する事は躊躇われる。
水捌けの良さは抜群、木の風合い触り心地はキープできているので
キッチンカウンター、洗面化粧台、飲食店のカウンターやテーブルなど
特定のものへの費用対効果は得られるかと思う。
一枚板天板用としてもどうしても汚れを気にするのであれば、
このクリスタルインテリア等のガラス塗装はお勧めかもしれない。

ガラス塗装を施した花梨についていえば、
L2900mm 巾は500~600mm の天然の両耳付き
色は削る前は花梨としては珍しい茶系に近い色合いだったのだが
削ったらやはり赤が強く出てきた。
赤の色は濃い目で深く、黒い筋模様が出ているのが特徴的。
部分的に花梨特有の玉杢の横に広がったような杢目も出ていて
なかなか良い感じの風合いを感じる一枚かと思う。
これを5等分としてL500mmにカット(残り約400mm1枚)
barテーブルとして個人は1台、少数の時は1~2台、
団体の場合は5台繋げて使用するらしい。
繋げると一枚の板という事が木目からわかるという具合。

なかなかbarテーブルで両耳付き一枚板が使われている事は少ないのではなかろうか・・?
因みに縁もゆかりない銀座で使われるらしい。
新潟の片田舎の寒い倉庫でおっさんが銀座でこれ使われるのかぁ・・と思いながら
ガラス塗装を塗る姿は何だかなぁ・・ って笑える。

この素敵な花梨のテーブルを前にして
どんな夢のある話が夜な夜な繰り広げられるんだろうと思うと
この地味な作業も悪くないか。。