MUKU-DATA  岩室の家  設計:金子勉建築設計事務所 金子勉

久しぶりに「岩室の家」に伺ってきた。
和風とは何か?と和風をカテゴリーに括る事は置いておいて、
金子さんが設計した家で一番和風っぽいのがこの岩室の家ではないでしょうか。

数年ぶりに見て率直に感じた事
① 面白い    瓦に木下見。一見、従来からある本格和風住宅に見えなくもないが、
梁やタルキの見え方、階高、その佇まいとプロポーションは異様な感じがした。

② 和風      和建築というと、どちらかというと大工さんの専門領域。伝統を学び技術を習得した大工さんがつくる
入母屋づくりの曲線はそれはそれで美しい。
それとは違い、建築・設計を膨大な時間考えている建築家がつくる和建築は似て非なる全く
新しいものができるんだろうなぁ・・
そんな和風が沢山できたら楽しい。

③ 素材      木は年月が経ったほうが、見れるようになる。
新築時より、年月が経過したほうが、その家に同化していくというか、
家族の一部になったかのような落ち着いた表情になっていくと思った。

④ バランス   玄関に杉の耳付き板で作ったベンチがあったが、ふつう耳の付いた木で作ったベンチは
ちょっと木々しくて違和感を感じたりするが、ここはそれ以上の銘木が各所にあるので
自然な感じでバランスがとれていた。

⑤ 手を加える  玄関アプローチはお施主さんが自らつくったらしい。玄関屋根の雨樋は竹で出来ていて
自然な感じで取り付けてあった。自ら手を加えていく事でその人らしい住まいになっていく。

建築家の人たちが和風建築をつくったらどんな感じになるんでしょうか・・
あの方だったらこんな感じ?この人だったらこう?見て見たいです。

和風好きな人、是非本格和風を依頼してみてはいかがでしょうか?
建築家の方々、多分戸惑いますよ!

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