MUKU-DATA  欅の根っこ 12尺  新潟市秋葉区鎌倉 Sさん

特殊な木を扱えば扱うほど、またそれを営業してまっせと言っていると
木が好きな変な(=いい意味で)人に声をかけられる事が多くなってくる。
2週間ほど前も、関東方面から問い合わせが来て色々とお話している中で、
製材は大事だ、あなたが考えている材木屋ってものを作り上げればいい、
応援、期待していますよ、と
まだお会いした事もない方なのにその言葉からはとても温かみのある愛情みたいなものを感じる。
(後で調べたら木の器を作られている方で、そのフォルムは独特で個性的なもので
以前にそこのHPは見た事があった)
昨日も次の材の仕込みをしようと倉庫にいると
ふらっとチャリでおじさんが現れた。
12尺の根っこが云々と言っていて今度時間のある時に
自宅に遊びがてら見に来いてと言っていたので、
今度はまたいつになるか分からないので早速お邪魔してきた。
居たのね、また直ぐ近くに。。。
これは大きいものを作ってよく自宅に入れましたね、
家族は反対しなかったのだろうか・・・?
定年間近、裏山へ行ったら雪の重みで欅の木が倒れていて、
何故かこの欅の根が気になりこの姿、大きさのまま磨く事を決めたそうです。
欅が呼んでいたとも言われていました。
10年近く触ったり削ったりして完成したそうです。
昔々はこういった木の根をじいさんが削り出し、ばあさんが磨いた
なんて話を耳にすることがありますが
今はもうほんと無くなってしまったね、
こういったものも現代風にアレンジすれば
面白いものになる?のかもしれないなぁ・・
このSさんが作った自然の形をいかしつつ、
部分的に自らの見立てで枝を托鉢の坊さんや足にするなど
何か得体の知れないものに感じました。
何故にそこが人の足なのか?・・・
聞けませんでした。
この龍のような根っこに孫が喜んで乗っている写真が何枚かあるそうです。
柔和な笑顔で話しをするSさん、
木の見方、感じ方、木に対する考え方など独特なおじさんでした。
(倉庫の直ぐご近所なのでまたお茶でも飲みにきてくださいな)
謎・・
こんなのもありましたよ。
庭木の大きな一位の枯れ枝で作ったとの事、
こういった変木は置く場所が大事と言っていた。
(確かにそう思います。)
庭の五葉松は数年掛かりで枝を曲げ、
ハンモック風の寝床?
安楽椅子風アームチェアーか?
色々話してたら同級生女子のお父さんだったんだけど、
中学生の頃は木には意識はなかったからねぇ・・
農舎兼、変木作業所
次の大作に期待です。

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