MUKU-DATA  杉一枚板 虫食いの痕 プレナー加工済み

杉皮(樹皮)の内側、内樹皮、成型層、辺材外面に無数の虫食い痕が残る
杉の一枚板です。
これはもう4~5年ほど前に、山から木を伐り出している人が
根曲がり杉を賃挽きで製材した際に1枚譲ってもらった板です。

辺材の耳部分に虫痕が残したく、樹皮は敢えて剥がずにそのままにしておいた。。
虫に好きなように辺材に模様を描かせた。。。
という訳ではなく
割れ止めも塗らず、樹皮も剥がさずに立て掛けていたら
ある日この杉板の下に木が喰われた際に出る木の粉が沢山あったので
少し樹皮を剥がしてみたら無数の虫痕があって
これもいいかもなぁ・・とそのままにしながら(虫に好きにさせながら)
時々観察していた杉の一枚板となります。なので偶然

その後、樹皮を剥がして、これどうしようかなぁ・・と
目に入る度に考えていた一枚なのですが・・
耳部分に残る無数の虫痕は見方によっては良い感じに見えることもあり
(先日行った緑茶を出すカフェの棚板は耳部分は虫痕の残る欅材が使われていたので、きっとこの虫痕を見て同じように感じる人はいるのかと思う)

例えば、この虫痕を強調する為に
耳部分のみ、黒?真っ白?もしくはポップな感じに塗るのもあり??

材面に現れる木目は通常の杉の真っ直ぐに通った板目に左右柾と辺材白太という訳ではなく
元々根曲り杉で少し角度をずらして製材したので普段見られない可笑しな木目が表れている。

中心から赤身、辺材の白太部分のギザギザした木目、そして耳部分の虫食い
更に形も少し変形しているので
なかなか面白い一枚かと思う。

何度見てもやっぱり耳の部分は色付けしたいなぁ・・
黒かなぁ・・
不自然に派手な色など思い切って色付けしてみようかなぁ・・
センスが問われるねぇ・・きっと失敗する確率高そう
一発勝負なので、もう少しこのままの状態で観察するか・・