MUKU-DATA 栗巾広一枚板 天然乾燥材 高周波プレス プレナー加工済
         SIZE: 2050 810-730-880 t63mm

仕入れは2017年4月ですので6年が経過しました。
ここへ来た時からある程度乾いていましたので木裏側を向けて倉庫に立て掛け
他の材木たちの下で保管しておいたものです。
この栗の共木は数年前に先に嫁いでいきました。
木表側に少し反りがありましたので高周波プレス加工を行いました。
高周波プレスするには多少コストがかかってしまいますが、
ずっと長く使い続け次の代、またその次の代へと受け継いでいけるものですので
いまできる一番良い状態にしました。
欠点の少ない素直な木目の栗の一枚板かと思います。

木材は使えば使うほど何故か深みが増していきます。
使う人に馴染んでいくような、
その人、その家族と共にそれぞれに深化をしていくような感じです。

本社脇の部屋に置いてあるウェンジは使い始めてまだ10年ほどですが
特に定期的に手入れをする訳でもありませんが
普段腰掛け肘を置いたり手に触れる部分だけが深みのある柔らかな艶が出ています。
この天板の上で作業もしますので引っ掻き傷も多いのですが
それがここ仕様の味わいかと見ていて感じます。
時代がのっていいですねぇ・・とかは骨董や盆栽などの世界で耳にしますが、
まさに木もそれぞれの使い方でそれぞれの時代がのってくるかのようです。

木を磨くのには人の手が一番良いと聞いたことがあります。
鉋より、サンダー#400番より、トクサよりも、
何よりも人の手に毎日触れられる事で木はいい具合の艶やかさを増してのかと
思われます。

以前、100年以上経過した木の椅子が数脚、並んでいて
そこから放たれるオーラのような・・使われてきた風格といいましょうか・・
凄く雰囲気のある椅子でした。
今現在も使われているようです。
是非永く次の世代へと受け継いで使っていって欲しいです。


事務所で10年ほど使っているウェンジの一枚板天板