MUKU-DATA  板屋楓? 2500 800x55mm  

しばらく山さんにこの作業は任せていたが、
また私の番がやってきた。
見積り・クレーム・催促・・・・と頭の中が疲れた時にこの塗りこむ作業に没頭する事にしている。
なんたって、一枚板を仕上げる際にたぶん一番楽しくワクワクできる作業だからです。
愛車のワックスかけなんて非ではない。
撫でてグルグルと塗りこんで愛でまくる。
そーするとね、木が喜んでくれて顔を出してくれるのだ!
え? 嘘だろ?こいつこんないい表情だったんか?って感じなのね。
没頭して嫌な事を一瞬でも忘れて、そしてその表情に驚き、逆に慰められたりするのです。
当然、我々なんかより過酷な環境で長く生きてきた訳だし、
なんだかなぁ・・って思ったり・・  します。

ジャ~ン、いいでしょ?いいでしょ!

で、久々だったんで気持ちも納まらず、
夕方大工さんとの打合せから帰ったらまた塗りこんだ。
今度はウェンジ。
子供の頃、親が無心に縁側を乾拭きしていた事を思い出した。。
木を磨いていると嫌な事忘れると言っていたような・・・

割れ、虫穴、痛みが激しいので、会社の打合せ用に使っているウェンジ。

普段かなり乱暴に使っています。
夜、友人がくれば酒、輪滲みはあるし、表面もあちこち凹んでいます。
全然気にしないし、気にならない。
木は少し位の凹みなんてのみ込んでくれる懐の深さがありますから。
ほんとに嫌だったら一回数ミリも削れば新品です。
そんな素材って他にあったっけ?

で、 無我夢中、無心で塗りこんだ。

またこの板を囲んで、
新たな人との出会いがあるんだろうなぁ・・・

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